残雪の富士山 油絵 10号
5月にフィリピンから介護に当る介護福祉士と看護士と
合わせて290人が日本にやってきました。
既に日本で働き始めているインドネシアからの208人と
共に、全国各地の養護施設で日本語や日本の医療・
養護の現場を学びながら業務に着きます。
日本からこれら2国に対して、2年間で1000人づつの
受入の予定で、半数が今年やってきたのです。
日本の看護や介護現場の人で不足に備えるために
受け入れているのですが、500人づつの予定を大きく
下回る結果になりました。
全国の介護施設では、全体の70%が介護師が不足
しており、法律では入所者3人に1人の介護福祉士や
看護師などが必要であると定めている条件が満たせず
施設の増床や新設が出来ない所も出ています。
派遣切りなどで失職した人たちにも、介護施設での就労を
斡旋や推奨したりしていますが、必要な人員の確保には
遠く及ばない状況です。
理由は働く人たちの労働の強度・厳しさと労働時間の
不規則さに見合はない給与ベースにあります。
高齢者が支払っている介護保険料が、施設の介護報酬と
なるため、給与の上昇は介護保険料の引き上げに直結
する問題もあり、海外からの受入にも国の機関に支払う
高額の研修費負担や3年後の資格試験の義務付けも
施設側には安直に受け入れられない現実があります。
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