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2009年6月22日月曜日

介護士が足りない

残雪の富士山  油絵  10号



5月にフィリピンから介護に当る介護福祉士と看護士と

合わせて290人が日本にやってきました。

既に日本で働き始めているインドネシアからの208人と

共に、全国各地の養護施設で日本語や日本の医療

養護の現場を学びながら業務に着きます。

日本からこれら2国に対して、2年間で1000人づつの

受入の予定で、半数が今年やってきたのです。

日本の看護や介護現場の人で不足に備えるために

受け入れているのですが、500人づつの予定を大きく

下回る結果になりました。

全国の介護施設では、全体の70%が介護師が不足

しており、法律では入所者3人に1人の介護福祉士や

看護師などが必要であると定めている条件が満たせず

施設の増床や新設が出来ない所も出ています。

派遣切りなどで失職した人たちにも、介護施設での就労を

斡旋や推奨したりしていますが、必要な人員の確保には

遠く及ばない状況です。

理由は働く人たちの労働の強度・厳しさと労働時間の

不規則さに見合はない給与ベースにあります。

高齢者が支払っている介護保険料が、施設の介護報酬と

なるため、給与の上昇は介護保険料の引き上げに直結

する問題もあり、海外からの受入にも国の機関に支払う

高額の研修費負担や3年後の資格試験の義務付けも

施設側には安直に受け入れられない現実があります。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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