ルノアール 船上で食事をする人々 複製画 10号
今回の新型インフルエンザで最も特徴的なのは、弱毒性で
若い人に感染者が集中していることです。
同じような感染の傾向が見られてのが1957年からの
アジアインフルエンザです。
このアジアインフルエンザでは、第一波では就学児童や
若年層に感染者が集中しました。
第一波が終息した2~3ヵ月後に発生した第二波では
感染者が高齢者に集中し、非常に高い致死率を示しました。
専門家の間では、今回の豚インフルエンザに由来する
新型インフルエンザのウィルスは、豚、鳥、人のそれぞれに
感染するウィルスが混在し、このうちの2つの遺伝子が
変異すれば、人に対して強力な毒性をもつウィルスに
変異する可能性が非常に高いと指摘しています。
第一波が峠を越したからと言って、これで安心だと考える
ことは、早計です。
ここで大切なのは、5月中旬から、国が、地方自治体が、
そして我々が取った感染に備えた防御対策が適切で
あったかどうかを徹底的に検証して、必ずやって来ると
考えるべき第二波、或いは既にインドネシアでは人から
人への感染が始まっているといわれている鳥インフル
一週間の休校措置で済まされる程度の感染力や毒性
では収まらないことを前提に、少なくとも2週間に渉る
人の移動を制限する休校と事業所の閉鎖を前提とした
対応策の検討を一刻も早く始めるべきです。
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