ヒマワリ畑 油絵 10号
連日30度を超える暑さとなると人間もイヌも同じように
食欲減退に襲われて、やたら水気の多い、冷たくて
咽喉こしの良いものを求めるようになります。
そこで出番が冷やし素麺という次第。
素麺が備えている食感に夏バテから救われている人は
少なくないのではないでしょうか。
朝からカンカンデ照りに見舞われると、朝食も冷やし
素麺が欲しくなるのは自然の理です。
暑い東南アジア諸国では、冷たいものを食べる習慣がなく
水質の問題もあって、麺はあっても、日本のように冷やした
麺類を食べる機会がありません。
冷やし素麺などは、日本が世界に誇れる食文化であり
青竹を二つ割にして流し素麺を楽しむことなど、外国人に
すること仕切りで、大いに楽しんでもらえます。
その素麺も、元をただせばやはり唐からの渡来品で、奈良
時代に遣唐使が持ち帰った加工食品にルーツがあります。
穀物の粉を加工して作る唐菓子(からくわし)の中に
索餅(むぎなわ)と呼ばれていたもので、ムギやコメの粉を
練って伸ばし、二つに折り曲げて縄のようによった物です。
これが室町、江戸と時代を経て引き伸ばされて細くなり、
現在のような細い麺になりました。
18世紀の中頃になって、各地で地場産業として製造
されるようになり全国に普及したのです。
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