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2009年8月16日日曜日

台風8号 台湾で大暴れ

アルジャントウイユー セーヌ川の船  複製画  10号



8月7日から8日にかけて台湾に上陸した台風8号

(MORAKOT)はゆっくりとしたスピードで台湾を横断しました。

この台風がもたらした豪雨で中南部を中心に土砂崩れに

よる大きな災害が引起されました。

特に、南部の高雄県では、2400人を超える人たちが

取り残されて救援を待っているなど、4000人にも達する

住民が、孤立して救援を待っています。

犠牲者の数も、500人の規模に達するのは間違いなく、

50年前の台風による災害で667人が犠牲になった被害を

上回るのではないかとも言われています。

台湾中央部の高い山脈から、流れ出る川は、距離が短く

傾斜がきついために豪雨になれば一気に海まで流れ出ます。

8号の豪雨は、各所でがけ崩れを起こし、土石流が山地の

集落を襲い、2軒を残して全戸を押し流したところもあります。

10年前の台湾大地震の際は、救済活動に備え非常事態

宣言を出して軍隊が先頭に立って救済に当りましたが、

今回の災害では地方が責任を持って当るべきとしたために、

対応が後手に回り、救援活動が遅れたこと対して、政権への

批判が高まっています。

中国本土に再上陸した8号は福建省や浙江省を直撃し

400万人に被害を与えて低気圧となりました。

中国大陸を北上した低気圧が11日から12日にかけて

韓国に風速25メートルを超える台風並みの勢力を備え

再々上陸し、各地に250mmを豪雨ももたらして、大暴れ

しました。

地球温暖化と共に台風の発生や発達する緯度が高く

なっていることも、こうした現象を起こす原因となっています。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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