接吻 複製画 10号
何時も通る道で、タチアオイが今年も6月の始め頃から
道行く人の背丈ほどの花の茎を何本も突き出して、下から
順番に花が咲き出していました。
濃い赤色のタチアオイで、7月の中旬までは、丁度目線の
位置ぐらいまでの高さでした。
茎についている蕾の間隔も、花開く順番が近づくに連れて
赤い光のライトで道行く人を照らしいるようなスタイルです。
通るたびに花だけに気をとられていましたが、改めて見ると
茎の長さが3mほどもあることに驚かされます。
花の中では、最も目立ちたがりの性格を備えている花でしょう。
日本には古い時代に、大陸から渡ってきたようです。
胃腸薬の成分も備えていて学名も、このことに因んでいます。
万葉の時代には、咲いていたようですが、詠われている
アオイ(あふひ)は、フユアオイだとされています。
梨棗(なしなつめ) 黍(きみ)に 粟(あは)嗣(つ)ぎ
延(は)ふ 田葛(くず)の 後も逢(あ)はむと
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