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2009年8月12日水曜日

ハミウリよりレアメタルの漢族

フェンカ  油絵  10号



暴動で一躍名前が知れることになった新疆ウィグル自治区。

日本の4倍以上の面積に人口は1/6以下です。

でも、面積の大半は自治区を取巻く山脈と、中央部の

大砂漠が占めています。

天山北路、天山南路などシルクロードでは、古来から

交易ルートとして有名です。

新疆省に住むウィグル族の生活環境の発展に備え

中心の機能を持つのが、暴動のあった省都のウルムチです。

のどかな中庭のぶどう棚の下で、円い独特の帽子を

被った人たちが憩っているのは和みのある情景です。

ブドウと共にウリが有名で、特に哈密(ハミ)周辺で採れる

ハミウリは美味で最高です。

沿岸部の都市にも多く送られてきていますが、ハミウリは

別格扱いです。

最近は新疆で採れる産物の鉱物資源の方が美味しさを

備えていることが、今回の不幸を呼んだ根底あります。

新疆生産建設兵団が、ウィグル自治区を開墾し、独自の

組織の発展を通じで省益に貢献した点は評価されるでしょうが、

鉱物資源、レアメタルを求めて押しかける漢族が、資力に

物言わせて、ウィグル人の伝来の土地から資源を収奪し

利益を独り占めにする構図が、ウィグル族にとっては

我慢の限界を超していることが大きな要因です。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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