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2009年8月20日木曜日

消えてしまった義捐金

ゴッホ  畑   複製画  10号



昨年5月に四川省を襲った大地震では8万7千人もの

尊い人命が奪われる大惨事となりました。

中国国民は一斉に支援活動に立ち上がり、被災地支援に

備えた大規模な義捐金の拠出活動が始まりました。

多くのその日暮らしの生活をしている人たちからの寄付の

様子が伝えられたこともありました。

銀行などの受付窓口に長い行列が出来た所もありました。

中国政府の民政局の発表では、約767億元(約1兆

600億円)という史上最高の多額の義捐金が集まったと

報告しています。

義捐金活動の結果を調査した大学の研究チームの報告

には驚くべき内容が含まれていました。

先ず受付けた銀行からは金額や使途などの報告がないこと。

調査では受入額の80%以上が中央政府や地方政府に

臨時収入として入金されたこと。

中国赤十字や中国慈善会などが集めた義捐金もほとんどが

政府に入金されていること。

問題は、民政局への取材では、政府には寄付金の使い道

についての統計記録がないという驚くべき回答と、更に

民間団体は社会的信用を備えていないので、信頼が

出来ないから政府が義捐金を使ったというものでした。

巨額のお金が汚職役人の懐の中に消えてしまったのです。

義捐金を拠出するのではなかったと悔む人からの多くの

非難の声がネットの書き込みに殺到しているといいます。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 健康と安心のメタボへの備えは?




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