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2009年10月7日水曜日

恐竜に食べられていたイチョウ

ハワイの夕日  油絵  10号



恐竜が栄えていた中生代にはシダなどと共に、イチョウも

大いに栄えていたことが判っています。

この頃のシダなどの植物は石炭となって出土しますが

化石の状態でイチョウが出土する事があり、現在以上に

多くの種類(属)のイチョウが地球上で栄えていました。

イチョウはヘゴ等と共に非常な長寿の生命力を備えている

植物だと言えます。

当時の種、ギンナンは現在のように強烈な臭いを放って

いたかは判りませんが、この臭いも長寿につながる

秘密が隠されているのかも知れません。

人里近くの林や森の中でタヌキが糞貯りを作りますが

この中にギンナンが混ざっている写真を見ましたが

悪食のタヌキはこの強烈な臭いを物ともせず食べるようです。

そのほか、アライグマも食べるそうですが、カラスが

食べると言う話もありますが、多分、匂う種皮ではなく

種の美味しい所を食べるのでしょう。

車や人に踏まれて割れたギンナンの中身を食べている

場面を見て、匂う種皮と共に食べるとされたのでしょう。

含んでいる酪酸が臭いの源だそうですが、この臭いを

備えていることでギンナンが一般の動物には食べられずに

残り次の世代に生命をつないで来たようです。

タヌキのような悪食の動物が中世代からイチョウの木の

育つ周辺に存在して来たのかも知れませんが、そんな

不安定なことでは2億年も生き延びられなかったでしょう。

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