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2009年10月24日土曜日

イノシシの狼藉

アンスリウム  油絵  10号



動物の世界を題材にした番組で出てくるイノシシの子供の

ウリ坊は、可愛さでは人気のトップクラスです。

山の山荘で、大きな親のイノシシに付いて餌をねだりに

出てきたウリ坊に出会ったことがありました。

数頭が何の警戒心もなく、ちょろちょろと走り回りながら

戯れている姿は、実に可愛いものです。

最近は、イノシシの数が増えすぎて、餌を与えることは

禁じられていると思いますが、生息数が増えている上に

温暖化の影響だけではないようですが、生息地が本土の

北へ北へと広がっているといわれています。

食肉を得るための狩猟が、今では駆除のための狩猟に

なってきています。

猟をする漁師の高齢化と人数の減少で、近年は駆除が

追いつかず、イノシシの生息頭数が増える一方です。

作物の食害防止に備えて農家が罠を仕掛けていた

時期もありましたが、罠の使用に制限が加わってからは

一段と増加が激しくなっているのが判ります。

この時期に森の道を歩くと道路脇が至る所で好物の

ミミズを探して槌を掘り返した跡が目に付きます。

防御柵の備えのない畑は勿論のこと、草原や芝生までもが

鍬で耕したかのように掘り返されている場所があちこちで

目に付くようになりました。

芝生の公園が使用できなくなるほどの狼藉です。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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