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2009年10月13日火曜日

台風が造った錦の道

雷鳥  油絵  10号



台風が通り過ぎた後の心待ちにした秋晴れの予報に

勇んで森に歩きに出かけました。

倒木こそは無かったものの、10cmほどの太さの枝が

折れて落ちているのが2~3本目に付き、小枝は至る

ところで吹き飛ばされて落ちています。

路上一面にコナラなどの青い葉が散り敷いていて、

森の木たちも2年ぶりの台風の来襲に気を許していて

何の備えもしていなかったのだなと、いう感じです。

道の北斜面に高い杉の木があるところでは、道が錦を

敷いたような見事な彩を見せています。

飛ばされて落ちている小枝が、丁度3色になっています。

葉枯れが進んでいる時なので、枝先では茶色く根元には

まだ緑が残っており、間は黄緑から濃い黄色になっています。

落ちている枝の一つ一つが3色を備えていて、道を覆うように

敷いていると、少し目を細めて離れてみると錦そのものです。

思わぬ出会いに台風の置いていってくれた土産に大いに

感謝をして、一日を楽しませてもらいました。

残念だったのはあちこちで見つけたアケビは、既に中の

実はなく、イノシシに先を越されたようです。

最後のお土産は、通り抜けた神社にあるオガタマの木の

下に半分赤く熟したオガタマの実が4つ付いた枝先が

落ちてていたことです。

食卓の上で小さなガラスのコップに収まり、日々の祓えの

役を務めてくれています。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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