ボケの防止や症状の進行抑制効果を備えた
食材が多く推奨されているが、それらの中で
大豆や玄米、ヤマブシタケ、卵黄が備えて
いる有効成分について、それぞれの臨床
データが紹介されている。
① 大豆のホスファチジルセリン(PS)
*アルツハイマー病患者にホスファチジル
セリンを1日200〜300㎎、60日〜6ヵ月間摂取
させたところ、認識力や記憶力、注意力、
集中力、学習力の向上、また異常行動が改善。
*アメリカで実施された臨床試験において、
1日300㎎のホスファチジルセリンを加齢性
記憶障害の患者149名に12週間投与した結果、
神経学的指標における改善が認められた。
*ホスファチジルセリンを毎日飲料水に混ぜて
投与した老齢ラットは、海馬の密度が若齢
ラットに近いレベルで維持されていた。
②玄米のフェルラ酸
*韓国の生薬研究所が、フェルラ酸を与えた
マウスは、アミロイドβによる記憶や学習力の
低下を抑制できる研究成果を薬学雑誌に掲載。
*2008年の広島大学における研究において、
フェルラ酸を含むサプリメントを摂取し続けた
軽度の認知症患者の記憶や判断力の改善。
*アルツハイマー病患者143名にフェルラ酸を
含むサプリメントを9ヶ月間投与したところ、
75%に認知機能低下の抑制が見られた。
*株)ファンケルの2016年の実験で、神経細胞に
フェルラ酸の投与で、アルツハイマー病の原因
物質の一つのタウが40%減少したことを確認。
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