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2019年11月28日木曜日

鬼界カルデラへの入り口 薩摩硫黄島噴火

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
ノギク



2019年11月2日に噴火した薩摩硫黄島は、

7300年前に巨大噴火したをした鬼界カルデラの

外輪山のうち、竹島と硫黄島が海面上に出て

おり、硫黄島の活火山の硫黄岳は標高703・7m。

カルデラは東西約21km、南北約18km楕円形で、

約7,300年前の噴火で形成された内側のカル

デラと、それ以前に形成された外側のカル

デラとの二重になっている。

カルデラ底部の水深は400-500m、海底には

多数の海底火山が残る地形になっている。

7300年前の巨大噴火では、火砕流は九州南部を

覆いつくし、一部は山口県にまで達している。

西日本、特に九州の先史時代から縄文初期の

文明も、この噴火で絶滅している。

霧島市の上野原台地では埋没した大規模な

遺構が発掘されている。

噴火による火山灰や岩石が高温ガスと一体と

なった火砕流は九州南部へ、また火山灰は

東北地方まで達し、堆積した火山灰はオレンジ

色の地層とり、時代判定の基準となっている。

火山灰に覆われた面積は約200万km2、体積は

約100km3にもなる。

偏西風にのって東北地方まで到達した。

降り積もった灰の層は、九州南部では地下の

比較的浅い場所では厚さ約1mの層となって

おり、四国、中国地方西南部および紀伊半島に

おいても層として確認することができる。

琵琶湖でも3~5cmの厚さで堆積している。

この明確に識別できる層は、アカホヤ層という。

近年の鬼界カルデラの海底調査で、巨大な

溶岩ドームの存在が明らかになっており、

再噴火すれば破局的噴火につながるとされ、

大学などにより噴火につながる前兆などの

存在なども含めた調査が続けられている。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし

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