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2019年11月1日金曜日

マダニが媒介する「日本紅斑熱(SFTS)」

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
カボチャ



マダニが媒介する病原体のリケッチアの

日本紅斑熱による死者が、2019年9月末時点

では、石川、福井、滋賀、三重県のラインが

北限とみられていたのが、10月に突如、茨城県

土浦市で73歳の男性が発症して死亡した。

病原体を媒介するリケッチアを持つマダニの

生息地が、関東までの広範囲に広がっている

可能性が高まっている。

2013年1月に日本国内初の患者が確認されて、

中国で2011年に発表された新しいウィルスに

よるダニ媒介性のマダニ媒介性感染症の重症

熱性血小板減少症候群(SFTS)の患者とされた。

その後の調査で、中国国内や韓国のSFTS

ウイルスは、日本のSFTSウイルスとは、

遺伝子レベルで僅かに異なることが判明した。

このことから、最近になって中国から入って

きたものではなく、以前から日本国内に存在

していたことが分かったが、性質は同じ。

日本国内には、47種のダニが生息するが、

SFTSV遺伝子を備えているマダニは、フタ

トゲチマダニ、ヒゲナガチマダニ、オオトゲ

チマダニ、キチマダニ及びタカサゴキララ

マダニなどが確認されている。

SFTSウイルス(SFTSV)に感染すると6日〜

2週間の潜伏期を経て、発熱、消化器症状

(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が多くの

症例で認められ、その他頭痛、筋肉痛、意識

障害や失語などの神経症状、リンパ節腫脹、

皮下出血や下血などの出血症状などを起こす。

致死率は6.3〜30%と報告されているが、

有効性を備えた薬剤やワクチンはない。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし

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