花のある緑の花瓶 油絵 10号
例年ならば、12月の初めまで花が残るハギがすっかり
花を落としてしまい、緑一色になってしまいました。
ナンキンハゼの紅葉は未だ少し先になりそうですが、
サクラは紅葉した葉をどんどん落としています。
イロハモミジなども、2~3分の紅葉を見せている木も
多くあり、例年よりは早い紅葉になりそうです。
アルプス周辺の素晴らしい紅葉を紹介するテレビ画面に
いつも感嘆の声を上げるのですが、それでも長年紅葉の
状況を観察している人の話では、ムラがあるようです。
紅葉には条件があって、葉が育つ時期には、充分な
雨があること。
夏には、やはり充分な日照があることと、水枯れが
起こらない程度の雨量があること。
日照によって、葉には秋の紅葉に備えた色素(アントシ
アニン)が造られて、蓄えられるからです。
そして、紅葉の条件の最後は冷え込みだとされています。
この条件に当てはめて今年の紅葉の状況を予測すると
住んでいる周辺の紅葉は、やや期待外れになりそうです。
夏の日照が厳しかった上に雨も比較的少なかったために
モミジの枝先が枯れているのが多く目につきました。
秋風が吹き始める9月初めに、早々と一枝だけが紅葉を
始めている木も、あちこちで見られてワンポイントの
紅葉を楽しむ人の姿も。
どうやら今年は、冷え込みが本格化しだすと一気に
紅葉が加速する、楽しみの短い年になりそうです。