道を歩いていても、こんなところにと思う場所にヒガン
バナが赤い花を咲かせているのを見かけます。
家の軒下、電柱の根元、街角の舗装の隙間になどと
思わぬところで赤い花が秋を感じさせてくれます。
街外れのお地蔵さんの傍らに咲いていたり、お寺の
階段沿いに咲いているのなどは絵画や写真の対象と
してよく登場していますが、意外と強い繁殖力を備えて
いて日常の生活の場に近いところまで進出しています。
花を付ける茎だけが伸びてきて一週間ほどすれば
花が咲き始めて、葉は花が枯れてから地面に顔を出す
珍しい花です。
お彼岸前後からは、電車の窓から田園地帯や川の
土手などで絨毯のように群がって咲いている場所に
出くわすことがあり、見事だなと見とれる人も多くいます。
でも、日本ではヒガンバナを忌み嫌う習慣が広く残って
いて、西洋とは大分様子が違うようです。
ヨーロッパでは、改良種が色々在って園芸種としても
一定の地位を占めています。
日本国内では、曼珠沙華などとも呼ばれて、仏さんに
縁のある名前も持っています。
とは言っても、生花などに使用されることは先ずあり
ませんが、異名が多く、呼び名を多く持っている花の
代表格だそうです。
それだけ昔から日本では身近にあった花だということ
になります。
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