お寺の庭の鉢植えのハスが咲き始めました。
7月の始めには見頃になりそうですが、種類の多さに
驚かされます。
江戸時代には日本にあった原種に中国から伝わった
花が加わり100種以上にもなったそうで、鉢植えや
蓮池で咲かせては、花の見事さを競ったようです。
20鉢を越えるハスを鉢で育てているお寺では、お釈迦様の
花なので、毎年丁寧に育てています。
未だ水の冷たい頃に、ハスの根を整理して花を咲かせる
位置を決めて植え込むそうですが、種類が多く間違わぬ
ように仕訳して管理するのに神経を使うとか。
アジアの原種はインドや中国などに古くから幅広く存在して
いましたが、古い歴史のあるハスとなれば、大賀ハスです。
1947年に千葉の弥生時代の落合遺跡で出土した
ハスの実が植物学者の大賀一郎博士の手により開花して
世界的な話題になった古代ハス、原始ハスの仲間です。
今では、植物園だけでなく、お寺でも大賀ハスの花が
見られるようになりました。
端正な花びらを備えて、花弁の先や縁はやや濃いピンクで
淡い色合いが非常に美しい花です。
花の中央の花托(卓)部分がやや明るい黄(金)色で
お釈迦様の台座にピッタリで、蓮台の謂れが判ります。
きっとインドに咲いていたハスの花も大賀ハスに似た
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