東尋坊 油絵 10号
4月の中旬、今回のインフルエンザ(A・H1N1)の人から
人への感染が始まった頃、メキシコ東部ベラクルス州にある
村で養豚場が近くにある家に住む少年が、インフルエンザに
罹り、既に完治していることが判りました。
彼が感染第一号とされて、一躍有名になり村の名前が
全国的に知れ渡ることになって、多くの観光団がやって
来ることとなりました。
このため村では、この少年を顕彰するため小便小僧の
ように、少年像を建てることになったと報じられています。
一方、国際的な家畜や家禽の公正な貿易に備えて疾病
などの調査や正しい情報を出す国際獣疫事務局(OIE)は
大元の豚からインフルエンザウィルスが変異した証拠が
見つかっていないとして、貿易の障害となる「豚」を冠する
ことにクレームを付けて、呼称を「新型」に統一しました。
過去にアメリカのオハイオ州などでは、豚に由来する
ウィルスに感染した事例の調査記録が発表されています。
2005年に、米中西部地区で11人が豚インフルエンザに
感染していることがわかりました。
うち9人が豚に濃厚に接触したか、豚のいる農場を訪問
しており、1人には豚に結びつく証拠は見つかりませんでした。
また、8人は18歳以下であり、発熱や下痢などに今回の
症例と似た特徴を示しています。
メキシコの少年が第一号であったのかは、判りませんが
ウィルスの混在状況から、誰かがこの混在した遺伝子を
備えたウィルスに最初に感染して、人から人へと広がる
スタートになったことは間違いない事実です。
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