樹氷 油絵 10号
「世の中が次第に暮らしやすく方向に向かっていると
感じますか?」と問われたら、どう返事をしますか?
金融危機のあおりで、職を失った人が激増し、派遣社員で
あった22万人以上の人たちは、未だ新しい仕事先が
見つかっていません。
生活保護を申請せざるを得なくなった人も大幅に増えて
おり、高齢者は保険料などの支払額は増える一方で、
働き盛りの人から、年金生活の高齢者まで、どこから
見ても世の中が暮らしやすい方向に向かっているとは
考えられない、となります。
内閣府が30年前から3年ごとに行なっている調査で
4500人近い人と直接面談した調査結果では、90%の
人が「暮らしやすい方向には向かっていない」と回答し、
それでも10%の人は「向かっている」と回答しています。
当然の結果として、調査を始めて以来「向かっていない」
と答えた人の比率は過去最高であり、「向かっている」と
答えた人は最低の比率でした。
「老後に明るい見通しを持っているか」との問いに対して
持っていると答えた人の比率は12%に過ぎませんでした。
日々の日常生活だけでなく、老後に対しても期待を持てず
悲観的な見通ししか持てない現状は、政治の大きな
問題点だといえます。
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