子供達の四重奏 油絵 10号
山裾の奥まった住宅の庭に大きな白いユリの花が目に
入り、近づいてよく見るとカサブランカの仲間のようです。
白地に薄っすらの縁取りしたようなピンクが掛かっていて
かすかに香りが漂っています。
住む人もない家の庭で、ひっそりと咲いている花には
存在感はあるものの寂し気です。
山裾は草原を巡るハイキングでは、ヤマユリの仲間など
草むらに咲くユリに出会うと花が備えている美しさが
印象深く残るものです。
しかしながら、最近では、近隣の山では野に咲くユリや
キキョウなどに出会う機会がめっきり減ってしまいました。
リンドウなどは、田の畦や土手に多く自生していたのですが
今ではめったに出会えません。
秋の七草の仲間のフジバカマなどは、秋の野草の代表格
だったものが、今では環境省のレッドリストにのる準絶滅
危惧種に指定されています。
ユリの仲間では、特に残念なのはササユリを見かけなく
なったことです。
特にこのユリは雑草地でも日当たりの良い環境が必要な上
生育には土壌条件のあり、また球根からでも開花まで
一度環境が変わったりすれば、消滅してしまいます。
ササユリが咲く野原は変わらぬ安定した環境であることの
証明なのです。
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