平山郁夫 ブダガヤの大塔 油絵 10号
里は梅の花の満開の季節を迎えました。
紅梅が白梅より少し早く咲き始めて、追っかけるように
枝垂梅や白梅も咲き始め、馥郁たる香りを漂わせています。
帰宅途中に、夜道を歩いていて漂って来る梅の香りに
包まれると癒されてホッとします。
近くに在る紅色の枝垂れ梅は香りが高く、近所では評判が
高いと聞いて、回り道をして見ましたが、門燈の灯りに浮かぶ
花笠は、気品も備えていて芳しい香りの別世界でした。
日本には、観賞用の梅の花は交配や改良が進んでいて
千数百種もあるといいますから驚きです。
万葉集にも100首を超える梅を詠んだ歌が含まれていて
古くから万葉人にも親しまれてきたことが判ります。
梅林では、それぞれに名札が付けられていますが、楊貴妃や
紅チドリなどに混じって、蝶の羽重(チョウノハガサネ)や
幾夜寝覚(イクヨネザメ)と呼ぶ優雅なものもありました。
ウメはモモと同じく中国が原産で、日本には山口県内の
2箇所の弥生前期の遺跡から梅の種が出土していて、
稲作とともに伝わってきたのではないかとされています。
食用にされるのは平安時代に入ってからで、当初は薬用
として利用されていたのが、効能が知れるに従って広まり
塩漬けによる長期保存法が普及してからは、広く一般庶民
の間にも、梅の栽培が行われるようになりました。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
安全と安心の非常持出袋の準備は?
0 件のコメント:
コメントを投稿