
今でもおにぎりの定番の一つはウメボシ入りが親しまれて
いますが、戦前戦後では専らウメボシのが弁当箱の
真ん中にポツンと入った「日の丸弁当」でした。
ウメが成分として備えている酸のために、ウメボシが触れる
アルミ製の弁当箱の蓋の部分が侵されて白く錆びていた
ことを記憶している人も居ることでしょう。
元々は、梅を燻製にして漢方薬の烏梅(ウバイ)として
飛鳥時代から用いられていたのが、塩漬けにして長期保存
する方法が普及してからは、豆腐や納豆と同じように
江戸時代の中頃には梅干売りが町中を売り歩いた記録が
残されています。
今では、全国各地で梅作りが盛んになっていて、色々に
加工されて、名産の梅として販売されています。
日本国名での生産量は12万トンほどですが、自家製の
梅干を作っている家庭も多く、実数はもっと多いでしょう。
台湾の国の花はウメですが、日本へも多くのウメが輸入
されていました。
中国との貿易が活発になるにつれて、大規模な栽培地と
加工設備を備えた中国からの輸入が急増して、近年では
4万トンを超える量が輸入されているようです。
一方消費量は、横ばいが続いているそうですが、単純に
割り付けると、国民1人当りの消費量は1.3kg余りとなります。
1人当たり数十個は食べていることになるのですね。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
安全と安心の非常持出袋の準備は?
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