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2009年3月21日土曜日

満開の四季サクラ

冠雪の富士山  油絵  10号



公園の一角にあるサクラを見に行きました。

カンザクラの一部はまだ花が残っていて薄紅色の花が

黄砂で霞む空に花を付けた枝を大きく伸ばしていました。

白っぽい花を少し残している10月桜も、既に半年近くも

花を付けているように思えます。

秋から咲き始めて、冬になっても花を残し、春が近づいて

また元気を出して花をつけ始めているようです。

フユザクラト(冬桜)の花を12月頃に見かけましたが

これは名前の通り、冬の間、ちらほらながら花を開き

通す可愛さを備えている花でした。

お目当ての四季桜は、丁度満開でした。

お彼岸が近くなって、例年より早くソメイヨシノも咲き始める

開花予報が出ていますから、その前に見てもらおうと

デモンストレーションをしているように、広がった枝一杯に

淡いピンクの花を披露していました。

名前が四季桜であっても、年中咲くことを意味しているの

ではないようですが、花の期間は非常に長いそうです。

夏の暑い時期には、葉桜になってしまいます。

葉が紅葉して落ちる頃から咲き始めて、若葉の頃まで

次々と花をつけるようです。

ソメイヨシノのように、一週間ほどの短期間で花が散って

しまい、うっかりすると花を楽しむ時期を逃がしてしまう

ことにもなりますが、この四季桜には、そのような心配は

ないので、庶民向きです。

潔く散るからこそ良いのだとする日本武士道の精神に

あっているとはいえ、長く楽しめるのはうれしいことです。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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