我々の日常生活になじみの深い金属の一つの
アルミニウムは、自然界にも広く存在し、一般的な
生鮮食料品にも含まれている。
世界保健機構（ＷＨＯ）は、アルミニウム摂取の
安全性に備えて、一生食べ続けても健康に影響が
出ない１週間の暫定耐容摂取量（ＰＴＷＩ）を、
体重１キロ当たり１ミリグラムと定めている。
アルミの過剰摂取が続くと、腎臓や神経系に
障害を及ぼす危険性を備えている。
厚生労働省は、2011～12年度に、様々な食品を
含まれているアルミニウムの量を調査して来た。
その結果、6歳以下の乳幼児は、平均して7割を
穀物や砂糖類、菓子類から摂取していた。
だが、問題は乳幼児も好んで食べるパウンド
ケーキやホットケーキに使用される膨らし粉の
ベーキングパウダーに使用されているミョウバン
（硫酸アルミニウムカリウム）はアルミニウム
成分を含んでいる。
体重１６ｋｇの幼児がベーキングパウダーを含む
ミックス粉５０ｇで作ったホットケーキ１枚を1週間に
１度食べるとアルミを約２７ｍｇ摂取したことになる。
ＷＨＯの暫定基準の約１．７倍となる。
食品安全委員会はアルミを含む添加物摂取の
安全性に備えた評価を急いでいる。
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