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2008年7月31日木曜日

早朝の声

絵画  樹氷  油絵  10号


夏至も済んで、夜明けの時間が少し遅くなりました。

最近の暑さで熱帯夜のために、寝苦しく、夜明けと共に

散歩に出ました。

久々の夜明けの空気を楽しみました。

顔なじみ?のスズメの挨拶を受けて、お寺のある森の

方向を目指して歩き出すと、ウグイスの鳴き声が近くの

ケヤキの梢から聞こえてきます。

ウグイスが早起きだと言うことを知りましたが、清々しい

鳴き声に気分も爽快に。

圧倒的に朝の世界を支配しているのがカラスです。

今日のゴミの収集先への出動に備えて、打合せをして

いるのか、四方から様々な鳴き声が聞こえてきます。

合間に、キジバトがボー、ポッポーと鳴き交わす声が

左右から聞こえて、のどかさを散じさせてくれます。

頭上の電線に、ツバメの2番子が5羽、固まって止まって

いましたが、その姿からは、まだ、目覚めたばかりで

眠たいとでも言いたげな様子に見えるがおかしいでした。

お寺を囲む森からは、いつものヒヨドリの声のほかに

名の知れない小鳥のさえずりが時折、お堂に届いて

来ます。

でも、朝は、読経や木魚の音の方が似合います。

森の奥からは、ヒグラシゼミの鳴き声が聞こえます。

夕暮れだけではなく、薄暗い時間帯になれば鳴き出す

習性をもっているのでしょう。

帰り道、子ツバメが、丁度、射してきた朝日を浴びながら、

円を描きながら飛び交っていました。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?


2008年7月30日水曜日

スーパーで中休み

絵画  雲海  油絵  10号



拭いても拭いても出てくる汗。

蒸し暑さで息をするのも苦しいというような一日でした。

気温は33度から35度近くにもなっていたのでしょう。

そこへ、雨が降り風がないとくれば、街中がサウナ

風呂の状態です。

家までの途中、汗を押さえるためもあり、スーパー

へ入って少し涼んで帰ることにしました。

暑さをしのぐにはビール、との定石で、ビール売り場

をのぞいて、いつも飲んでいる銘柄以外に何か新しい

銘柄がないかと探し始めたのですが、各社の全ての

ブランドを備えているためなのか、その種類の多さに

惑わされて、どれにすべきなのかが、なかなか

決められません。

何か新しい銘柄をと探すと、初めてのものと最近の

コマーシャルで流れているものだけでも10種余り。

ダイエットか、陶質カットか、のどこしか、或いはホップ

なのかと選ぶ基準も定まらずに、商品を見て行く

だけで、そこそこ時間がかかってしまいます。

結局は、ホップを基準で決めて2缶買ったのですが

これだけの買い物で長い時間をかけられたのでは

お店では歓迎しない客だったでしょうが、お蔭で

汗はすっかり引いて、よい中休みになりました。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?



2008年7月29日火曜日

ハルゼミの大輪唱

絵画  赤い花と青い山脈 油絵 10号


散歩のコースでは最も離れた場所のひとつに、神社の

摂社がある森があります。

人気の少ない場所で、縁に腰を下ろして暫らく休んで

から、折り返して街に戻ってくるコースです。

今の時期、特に夕方近くの人気の少ない時には、異様

な体験が出来ます。

神社の周辺一帯がハルゼミの生息地で、このセミたち

の大合唱の中に包み込まれるからです。

静かな、物音一つしない場所で、休息している時などに

この大合唱が始まり、その抑揚に聞き入っていると

神秘的な世界に引き込まれるような気持ちになります。

このセミは、特別な習性を備えていて、一匹がゴーゼー

ゼーと低い声で鳴き出すとその声に唱和して、他の

セミも一斉に鳴き出し、最初のグループが鳴き止むと

次のグループが声高に鳴き、声が静まりだすと、また

別のグループが鳴き始めます。

波が寄せては返すように抑揚が付いた合唱が暫らく

続きます。
15分くらいか、時には30分ほども続くようです。

山手の森の奥にも、幾つかの生息地がありますが、

雰囲気を楽しむには、ここが最高です。

この辺りは、ツクツクボウシの合唱も聞くことが出来ます。

ツクツクボウシはハルゼミと違って、一匹の鳴き始めの

合図で、一斉に鳴き出すのですが、ハルゼミのように

輪唱形式ではなく、全員の大合唱が暫らく続くと、ピタリ

と鳴き止んでしまいます。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?

2008年7月28日月曜日

お地蔵さんのお祀り

絵画  菜の花畑と白雪の山  油絵 10号




7月23日には、奈良の市内では地蔵祭りが行われて

いました。

関西では広く、8月23、24日の裏盆(盂蘭盆)に合わせて、

地蔵盆が行われます。

しかしここでは、一月早く地蔵祭りとして、各町内が

一斉に行っています。

なぜ早いのかは判りませんが、行事の形や進め方など

は他の地域と同じようです。

お地蔵さんを洗い清めてお祭りし、家々に提灯を吊る

して雰囲気を盛り上げます。

22日の夜には、老人会などが中心になって、昔ながら

のご詠歌、賛歌や読経、数珠回しが見られるところも

あります。

子供達にとっては、やはり、くじ引きや金魚すくいなどの

町内の大人が準備してくれた催しものを楽しみ、お供え

のお菓子類のお下がりを頂くことでしょう。

一連の行事に備えて準備する町内の世話係の人に

取っては大変な仕事です。

昔、奈良の街では各家がお地蔵さんを造っては、辻々

に祀る慣わしがあったので、街中の道路などの工事を

すれば、どこからでもお地蔵さんが顔をだすため、いたる

ところにお地蔵さんが集められて、お祀りされています。

川の改修などで出てきたお地蔵さんは、川中地蔵など

と呼ばれたりしていますが、川の中に祀ることもあった

ようです。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?



2008年7月27日日曜日

サンコウチョウ

絵画  吉祥 山水蓬莱図  油絵 10号



人の気配がしない森の中の静けさの中で、突然に

大きな鳥の鳴き声が聞こえてきて、ビクッとしました。

サンコウチョウです。

ウグイスやホトトギスの声が、谷向うから聞こえてくる

ことはあっても、直ぐ近くで、思いもよらぬサンコウチョウ

のさえずりを耳にして驚きでした。

繁殖に備えて、人気のない、こんな山中で営巣場を

探しているのでしょうか。

表現の仕様が判らない複雑な抑揚のある鳴き声ですが

なんでも、太陽と月と星を織り込んだ鳴き声から、この

鳥の名前が来ているとの由来を聞いたことがあります。

森の中の道を横切る姿や、茂みの木々を渡る姿を2~

3度見かけたことはあるのですが、カササギに似た

姿でした。

佐賀市のお城近くで出会ったカササギの騒がしいと

しか表現の仕様がないギャ-ギャーと鳴く声に比べて

同じ仲間で、よく似た姿をしていながら、まるで異なる

さえずりには、幼稚園の教室とソプラノの独演会場

ほどの差があると、勝手に決め付けながら、3度の

独唱を楽しませてもらいました。

カササギが街の喧騒の鳥なら、この鳥は森の鳥です。

かって、ハイキングの途中で、田植えの終わった田んぼ

の先にある里山の茂みから聞こえてくるサンコウチョウ

の鳴き声を、初めて聞いた時には、小鳥の鳴き声だとは

信じられなかったことを思い出しました。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?

2008年7月26日土曜日

水の国 日本

絵画  ヤシの木と夕日  油絵 10号


今年も入梅の早々から、九州地方の南部では豪雨で

被害が出ていました。

台風による豪雨ではなく、梅雨の期間の豪雨禍は、

毎年、日本のどこかで発生しています。

九州南部の雨の量からすれば、比較的被害が少なくて

済んでいるように思われます。

4年程前には大きな被害が出ましたが、異常な集中

的な降雨量でなければ、しのげる水利の備えが出来て

いるのでしょう。

今年は、全国的に水不足の心配もなく、庭の水遣りに

気を使う必要もなさそうです。

オリンピックを間近にひかえた北京では、なんとか期間

中の水資源確保にも目途がついているようで、関係者

は安堵していることでしょう。

とはいっても、水がめの密雲ダムの水量は減ったまま

であり、庭の水遣りは勿論、洗車にも水道水は使用

できませんし、一部の水源地の地域では、水稲栽培が

禁じられています。

黄河にも水が戻ってきているようですが、依然として

水不足が続いていて、日本での水攻めの責め苦など

想像できないことでしょう。

日本では、降水量の数分の一程度しか利用されて

いないといいますから、水不足に悩む中国にすれば

羨ましい国と写っていることでしょう。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?

2008年7月25日金曜日

森の小鳥たち

バウバウの木と夕日  油絵 10号




森の中は、街の中の暑さへの備えを忘れさせてくれる

涼しさの空間でした。

朝の早い時間は、鳥たちにとっても爽やかで、気分が

良いのでしょう、一日で最も多くの小鳥たちの声を聞く

ことができます。

この日も、森の入り口辺りでは、シジュウカラの鳴き声

が聞こえて来ます。

ツーピー、ツーピーツーピーと朝の爽やかさを感じ

させてくれるさえずりです。

15分余り、森に入るとカラスの騒がしい会話も聞こえ

なくなり、静けさが身体を覆ってくれます。

小さな谷に架かる橋を渡った先で、谷を見下ろせる

位置になっている場所に、三脚を据えて小鳥の姿を

追っている若い男性に出会いました。

絵画を楽しむグループでは、若い男性の姿を見かけた

ことはないのですが、探鳥では、若い人も居るんだと

変に、感心してしまいました。

自然保護運動の延長線上に探鳥の会の活動がある

からなのでしょう。

ツーツーピー、ツーツーピーとシジュウカラよりも大き

な声が谷間に響いています。

ヤマガラなのでしょうか、姿は見えませんが、近くの

木の上のほうに居るようです。

探鳥の若者は、余裕があるのか、鳴き声を楽しんで

いるのか、望遠鏡をのぞくのでもなしに、鳴き声の方に

向いてたたずんでいました。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?





2008年7月24日木曜日

ノウゼンカツラのすだれ

絵画   湖畔  油絵  10号




少し涼しくなってきた夕方に、丘陵地にある住宅地の

方に散歩に出ました。

少し高台にあるために、幾分かは涼しい風にも巡り

合えるだろうし、眺めも良いからというので、特別な

暑さの備えもせずに家を出ました。

出来る限り汗をかかないようにと、そろりそろりとした

足取りで坂道を上がりながら、家々のたたずまいや

玄関口の花などを眺めながらの散歩です。

わき道の奥に薄紅色の緞帳のように幅広く花が

咲いていました。

ノウゼンカツラです。

3mほどの高さの石垣の上に取り付けたフェンスを

越えて枝が垂れ下がり、一面に花を付けていました。

今の時節には、最もよく目立つ花ですが、これほど

広く花が広がって咲くと、実に見事なものです。

つる性の植物のため、庭に植えたのが家の壁を

這い上がって、壁一面に咲いているのを目にした

ことがありますが、増えて広がる勢いは相当なものの

ようです。

橙色の花が、梅雨空の下で鮮やかでした。

たぶん、ハチやミツバチなども多く集まってきて

花のカーテンは賑やかな集会場になっていること
でしょう。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?


2008年7月23日水曜日

オオヨシキリ

絵画  渓谷  油絵  10号






暑さの和らいだ日に、自転車で川の堤沿いに下る

きままなサイクリングに出ました。

途中、川沿いにあるお寺で小休止。

相変わらず、観光客や修学旅行の生徒達で賑わって

います。

いつものように境内を一巡して、茶店で休んでから

堤に戻って、のんびりと自転車を走らせました。

堤の両側に田んぼが広がる地域まで来ると、肌に

ふれる風も変わり、水の香りがするように思えます。

陽射しがない曇り日でこそ、木陰の一つもない堤を

のんびりとサイクリングできますが、暑い日であれば

地獄の道だったでしょう。

川縁に葦の茂みがあるところに近づいた時に、オオ

ヨシキリの甲高い声が聞こえてきました。

南の国からはるばる、繁殖に備えて日本に渡ってきて

この葦原で子育てを始めているのでしょう。

堤の草の上に座り込んで、ヨシキリの姿を探しましたが

なかなか見つかりません。

観察用の双眼鏡でも持っていれば、難なく姿を見る

ことも出来るのでしょうが、30m以上も離れていると

葦の葉の色に同化してしまって、結局姿を見ることは

できませんでした。

田園の広がる、のどかな場所で、きっと雛を育てるのに

忙しく、茂みの中を飛び回っているのでしょう。

時折、川風に乗って聞こえてくる、ギョギョギョッと鳴く

けたたましい鳴き声から判断すると、葦原の中で囀る

位置を替えているようでした。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?



2008年7月22日火曜日

神の手によるアジサイの七変化

白樺  油絵  10号


七変化の花と呼ばれているアジサイの花の色の

多彩さは見事と言うほかはありません。

絵画で見る鎌倉のお寺ほども、株数はありませんが、

良く訪れる旧跡のお寺の旧境内の一角にアジサイが

植えられていて、アジサイ園になっています。

ここのアジサイで不思議なのは、幾本もの茎が地上

に出て、1株の木を形作っているのですが、咲く花が

2~3色混じっていることです。

赤・青・紫と混じっていたり、白・青・ピンクと混じって

いたりしているために、株が固まっていると、七色が

混合して咲いているといっても言いすぎでない見事

な色のハーモニーです。

専門的な説明では、茎のそれぞれが備えている

本来の青色を発色するアントシアニンと助色素の

関係にアルミニウムイオンが働いて、赤や紫などの

発色となる、です。

しかし、目の前の七変化の花は、誰の目にもその

ような難解な化学作用などに関係なく、ただただ

見えざる神の差配によるありがたい現象だと納得

して、訪れる人は花に感嘆の声をあげているのです。

家の近くでは、緑色の花を付けているアジサイを

見つけましたが、これは病気だそうです。

ファイトプラズマという微生物によるアジサイ葉化病

で、伝染するために、こちらは、切り取って焼却する

必要があるとのことでした。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?

2008年7月21日月曜日

シジュウカラのさえずり

一條の滝  油絵  10号






梅雨の中休みの一日、蒸し暑さも和らいだ夕刻に、

公園の少し奥まったところまで足を伸ばして、散歩を

楽しみました。

陽射しもなく、珍しく爽やかさすら感じられる日で、常より

多くの人が公園にやってきているように思えます。

川の流れに3mほどの石橋が架かっていて、両側には

モミジが植えられていて、秋には紅葉を楽しむ人たちで

賑わうポイントです。

この季節は、モミジの若葉が美しく、この日も二人の

中年女性がカンバスに向かっていました。

側に自転車が置かれているので、近くの絵画仲間なの

でしょう。

陽射しに備えてなのでしょう、大きな日傘が置かれて

いましたが、この日は出番がなかったようです。

橋に近い位置のモミジの枝に、シジュウカラの仲間が

川沿いに渡ってきて、ツーピー、ツーピーとしきりに

さえずっています。

女性たちもシジュウカラのグループ合唱が気になる

のか手を止めて、モミジの葉陰を移って行く姿を追い

求めていました。

シジュウカラは、最近、公園でよく見かけるようになった

小鳥です。

小さな声ですが良く通る声で、可愛らしさを感じさせ

ますが、この鳥一羽で、一日に300匹ほどもの木に

付いた虫を採ると聞いたことがあります。

働き者の小鳥ですね。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?




2008年7月20日日曜日

灼熱地獄の世界

絵画  雲海の富士山  油絵  10号





日中の気温が35度近くまでも上がる日が続くと

日のある間に、外へ出るには相当の勇気が要ります。

冷房装置を備えた事務所の中での仕事では、灼熱の

世界には縁がないでしょうが、路上作業を強いられる

人たちにとっては、地獄の責め苦の日々です。

昼間は人通りの少ない商店街やスーパーも、日が

傾くに従って人通りが多くなってきます。

それでも、舗装された路面では、30~40度の温度

があって、足元からの熱気には耐え難さが残ります。

こんな時に気になるのが、バギーに乳幼児を乗せて

出歩いているお母さんの姿です。

ご本人は暑さに備えた防御は万全であっても、路面

近くで、下から照り返す熱気に包まれる赤ちゃんの

環境に、もっと配慮をして欲しいものです。

熱射病には、特に気をつけなければなりません。

更に気がかりなのが、散歩している犬たちです。

大型犬の顔の位置は人間の1.5m程度に比べて

1mほども下で路面近く、小型犬では路面から20~

30cmの位置です。

メタボ状態のダックスフンドなどの姿を見ると、お腹が

路面の熱で焼かれているように見え、思わず愛犬の

表情が気になって見るのですが、その苦しさの表情

に、いつも同情することしきりです。

サウナ風呂は、犬たちには似合いません。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?



2008年7月19日土曜日

法隆寺の仏たち

冠雪の富士山  油絵  10号



雨上がりの午後に、法隆寺の仏たちの展示を観に

博物館に出かけました。

布dんのひの一般参観では、薄暗い基壇の中に立って

いる仏像の姿を見るといっても、全体像を遠くから

眺めるだけで終わってしまいます。

博物館で展示されている仏像たちは、損傷などに備え

た柵や囲いもなく、周囲を自由に回って身近に見られる

ようになっているので、仏像表面の塗りの跡や木目

なども見ることもでき、通常は見ることの出来ない

背面も見ることが出来ます。

会場では、観察が目的になってしまって、仏への信仰

の気持ち、ありがたさを忘れてしまっていることには

申し訳なく思います。

いつもなら、お寺でありがたく拝んでいる三尊佛も

ここでは、手を合わせている人を見かけることはあり

ませんでした。

日本を代表する日本画の大家の手で写し取られた

世界でも最高クラスとされる、白鳳時代の壁画も、

同時に展示されていました。

壁面に残るひび割れや顔料の剥落の状態など細微な

部分まで描かれている大絵画です。

法隆寺の再建の時に描かれたとすると1300年も

経っていて、丁度、高松塚の美人壁画が描かれた直ぐ

後の時期と推定できます。

このことから、高松塚の美人画を描いたであろうと推測

される高句麗からの渡来系の黄文につながる画工と

同一人が、これらの壁画を描いた可能性が非常に高い

と推測できるとのことで、特に興味が持てる展示でした.

2008年7月18日金曜日

森の涼風


絵画  残雪の富士山  油絵 10号





森の中は、別世界の涼しさでした。

この日も、最高気温が34度の予測が出ていましたが

水などの備えをして、思い切って山へ出かけました。

朝の9時過ぎで、早や街の中の暑さには閉口します。

せせらぎに沿って山へ入ると、空気が一変したことが

直ぐに感じられて、やって来たことに間違いが無かった

と、自分に言い聞かせて、いつもよりゆっくりと登りました。

日曜日だというのに、常と違って全くハイキングを楽しむ

グループには出会いませんでした。

ここへ来るまでの道中を考えれば、この暑さでは誰しも

出かけようとは思わないでしょう。

辛い登り道にも、2~3ヶ所谷から吹き降ろしてくる風が

心地よい場所があり、立ち止まって山の香りと涼風を

楽しめます。

高台から見下ろす街は、熱気ででしょうか、浴場の湯

煙に包まれたようにぼやけて見え、いつもは綺麗に

見渡せる遠くの山並みは、薄雲のようで、稜線も空に

溶け込んだようになり、はっきりと見えませんでした。

森の中の道は、肌に心地よい涼しさがあって、満足感

に浸れる時です。

谷風のある場所で、ハンモックに寝そべっている自分の

姿を想像しながら夢の世界を満喫できました。

朝から誰も通らなかったのでしょう。

ヤマドリの尾羽が一本、道に落ちていました。

うれしい森からのお土産でした。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?

2008年7月17日木曜日

クズのつる


絵画  蓬莱山  油絵  10号




冬の間は枯れていて目に付かなかったクズが今は

成長盛りです。

道路際の斜面や川の堤防、土手など空き地があれば

何処でも育ち、勢いよくつるを伸ばして版図を広げます。

畑の際などにこのクズが在ると、これほど厄介な植物

はないと嘆かせます。

このクズの根は、山芋のように長い根茎を作り、これ

から摂ったデンプンが「葛粉」です。

古来、大和の吉野地方の特産品です。

大和の名物、名産品、「くず餅」がお土産になります。

日本書紀の神武天皇の東征に登場する国栖(くず)の

人たちが、この地域で葛粉を作っていたのが、語源です。

国栖は、天武天皇との繋がりも深く、神秘的な雰囲気を

持つ地域です。

この旺盛な繁殖力を買われて、中国やアメリカなどにも

緑化事業や造園などのために伝えられ、アメリカでは

英名も kuzu(クズ)になっています。

しかし、根茎でどんどん増え続けるクズは、今では

今では、すっかり嫌われ者で、侵略者扱いの存在です。

日本で言えば、養蜂や園芸用に持ち込まれたとされる

アメリカ原産のセイタカアワダチソウと同様の状態です。

日本では古来、葛粉の生産だけでなく、蔓から籠を

作ったり、繊維にして布を織ったりして幅広く利用して

きました。

イノシシの食糧として放置するのではなく、食糧難の

時代に備えて、食用として利用する栽培方法を研究、

しておくことも必要ではないかと思われます。


備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?

2008年7月16日水曜日

コクチナシの花

絵画  ひまわりと富士山  油絵 10号


住宅の粗い岩を積み上げた石垣の間に、コクチナシ

の木が植えられているところが多いです。

門から玄関までの通路の側とか、公園などの植え

込みなどにもよく見られます。

丁度今が花の時期で、近づくと香しい香りを楽しむ

ことが出来ます。

クチナシの木は背丈以上にも生長しますが、この

コクチナシは、せいぜい数十センチ程度の高さです。

子供の頃は、観察するには程よい高さなので、ツツジ

と並んで身近な植木でした。

香りを嗅ぎに鼻を近づけた時に、ギヨッとさせられる

のが、黄緑色の小指以上もの大きさの青虫です。

お尻の所に、一本、角を立てて、コクチンシの若葉を

食べています。

普段見かける青虫の中では、最大級で、しかも角を

立て、近づくと刺すぞ、とばかりに威嚇しています。

毒虫ではないのですが、角は、鳥などに襲われるの

備えたものなのでしょう。

青虫嫌いの人には見たくない容貌の虫です。

この虫の成虫が、オオスカシバです。

三角形の形で、ずんぐりした胴体に、透明の羽根を

持ち、ブーンと羽根を震わせながら静止して密を

吸っているかと思うと直線的に飛び去ります。

今風に言えば、三角翼のステスル爆撃機でしょうか。

これを両手で包むように捉えて、水面に叩きつける

ように離すと水上を滑空するようにして飛び去るので

水上飛行機と呼んでいたことを思い出します。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?

2008年7月15日火曜日

池の校長先生とコイ


朝日の富士山  油絵  10号




池端に座って、のんびりと水面を見ていると、時々

水面に動くものがあり、直線を描いています。

子供の頃は、人気の無いところで、この動く線を見る

と、背中がゾクッとして、気味悪さや恐怖感を覚えた

ことがありました。

今では、水面に浮かんできている魚の背びれが描く

線であり、モロコ類の集団の場合は、幾つもの短い

線が、現れたり消えたりし、時には一帯が泡立ったり

したかと思うと、乱れた線が、急旋回したりと、まるで

前衛絵画の墨を飛ばした作品を見ているような気分

にさせられることもあり、退屈しないものです。

公園の中の池に大きな一枚岩が池川に張り出して

いる場所があり、ある時、一人の年配の人が、岩の

先端に立ち、持っていた袋から何やら取り出そうと

しました。

その時、気がついたのは池のあちらこちらから、線が

現れたかと思うと、岩の方向に向かって一斉に移動を

始めました。

まるで朝礼に備えて、生徒が朝礼台の前に集合する

ような雰囲気でした。

袋からは、細切れにしたパン屑か麩のようでした。

初めてではなくて、何度か餌をやりに来ているので

コイたちは、よくわかっているのでしょう。

校長先生は、集まって来て群れている生徒に話し

かけるようにして餌をやり続けていました。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?




2008年7月14日月曜日

丘の家のリュウキュウアサガオ


絵画  赤富士  油絵 10号




近くの丘陵地の少し高い斜面に建っているお家の前

にあるフェンスに沿って数年前に、美しい青紫の

アサガオが咲いているのが見えました。

花の名前が、リュウキュウアサガオという名で、沖縄

地方でよく見られる花だそうでした。

翌年、アサガオを植えるシーズンになって、この花の

苗を求めて、庭のフェンスに這わせて咲かせました。

鮮やかな青紫が、夏の日差しに映えて、フェンスに

大手を広げるように勢いよく咲く様に、南国らしい

たくましさも感じられて、気に入っていました。

アサガオの咲く夏のシーズンも終わり、葉が枯れて

タネがこぼれる頃になっても、このリュウキュウ

アサガオは緑を保っていています。

このとき、多年草であることに気付き、翌年に備えて、

伸びすぎた茎を切り詰めることにしました。

その時に気付いたのですが、多くの蔓が地上を這って

ブロックの基礎に部分沿って、伸びていたのです。

一部の蔓は隙間を抜けたり、20cmほどのブロックを

乗り越えて、両隣へ侵入していました。

一年で6mを越える長さです。

あわてて、根っこも引き抜いての大掃除に。

丘にあるお家では両隣まで広がって咲いていたわけ

が、これで判りました。

その後、この丘の家のリュウキュウアサガオの花は

見当たらなくなっています。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?







2008年7月13日日曜日

コイの泳ぐ川

モネ  トルーヴィルの海岸  複製画 10号


近くの川にコイが住んでます。

少し深みになっているところでは、10匹以上もの群れを

作っているところもあり、最近では、小魚を見ることよりも

姿の大きさからか、コイの方が目に付く機会が多いです。

中には数十センチにもなり、丸々と太っていて、金太郎

さんが跨り、滝を登っていたり、コイをつかんでいる絵画

に登場しそうな堂々とした体形の大物もいます。

今では捕って食べる人もいないから、コイの方も人が

近寄っても、余り警戒をする様子はありません。

大きなコイが生息している川で魚釣りをしている人を

サイクリングの途中で見かけましたが、出で立ちは釣り

人にピッタリの姿格好でした。

手にしている釣竿も池釣り用で、大物のコイなどに備え

たつくりの竿ではありません。

他人事ながら、もし、大鯉がかかったらどうするのかな、

などと思いながら、暫らく対岸で休憩をして、草むらに

腰を下ろして見物をしていました。

可なりの年配の人でしたが、魚を釣ろうという意欲がある

様子も見えず、太公望よろしく、糸を垂れているだけと

言いたげな雰囲気でした。

海から離れた地域などでは、夏のご馳走は、コイの洗い

でしが、最近は取り扱うお店が減ったのか、コイコクと

ともに、お目にかかる機会がなくなりました。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?

2008年7月12日土曜日

紫陽花の存在感

モネ  印象 日の出  複製画 10号


鬱陶しい梅雨の時節に、存在感を示して、ホッとした

気分にさせてくれるのがアジサイの花でしょう。

憂鬱な時の慰めや癒しとまでは言われないとしても、

やはり今の時期に、気持ちを和らげてくれる花の代表

格ですね。

庭のあるお家ならば必ずと言っていいほど、一株は

アジサイが植えられているようです。

公園の絵画の対象の花となれば、この季節は、先ず

アジサイで桜に負けないくらい存在感を示しています。

アジサイは日本原産の花と聞いたときには、何故?と

思ったものでした。

日本原産だから、セイヨウアジサイと区別をしなければ

ならないので、大振りで一般的になっている園芸種を

西洋紫陽花と名付けたのでしょう。

シーボルトが、芸妓であったとされる「お滝さん」の名前

を付けてヨーロッパに紹介したヤマアジサイを原種とする

花が、外国産らしいたたずまいを備えた園芸種に改良

されて、中国経由で日本に里帰りした時には、日本人は

外国産の大振りな花を珍重したことでしょう。

山の中に自生しているヤマアジサイも、そろそろハイカー

の目を楽しませてくれる頃となりました。
谷筋や茂みの中に、清楚に咲いている花を見つけた

時には、それなりの存在感を覚えます。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?

2008年7月11日金曜日

リュウキュウアサガオの花

モネ  ひなげし  複製画  10号


アサガオの季節です。

朝、垣根やアサガオ用に作られた柵に、爽やかな

アサガオの花が、毎日見られるようになりました。

最近は、様々な形状の花弁やボカシなどの多彩な

色合いを備えた珍しい花にお目にかかることも多く

なり、育てている人の心意気を感じます。

濃い青紫色の花を咲かせるリュウキュウアサガオは

多年草で、ツルで増えて行きます。

増え方は、時には凄まじさを感じさせるほどの勢いで

毎年ツルを伸ばします。

我が家では、余りの勢いの良さに懲りて、一年で

リタイアしてもらいました。

散歩で通る道沿いに、家の軒下に植えたリュウキュウ

アサガオが、家の壁や一部は電柱の控えのワイヤー

にも取り付いて上へ上へと伸びて咲いていました。

最初に見かけた年からは、3年目ほどになっていたと

思うのですが、一部のツルは、平屋建てのこの家の

屋根まで這い上がっているのです。

幾種類かの草花が植えられていた軒下は、リュウ

キュウアサガオに完全に制圧されていて、早朝、遠目

に見るこのお家は、青紫の花に埋もれているように

すら感じられるほどでした。

昨年には、住人の老夫婦の意を受けたのでしょう、

近隣の人が2,3人、ハシゴを使ってツルの取り除き

作業をしていました。

今年は、レンギョウも顔を出し、幾つかの新しい草花

が花を咲かせて通りを飾っています。

2008年7月10日木曜日

花の咲かないアジサイ


モネ  花のある花瓶  複製画 10号





いつもよく通る散歩コースの公園の一角に10坪ほどの

アジサイの植え込みのコーナーがあります。

竹で造られた化粧垣を備えた植え込みで、3~4年前

に設置されました。

翌年には赤や紫色の華やかな西洋アジサイと青い

ガクアジサイが入り混じって咲き、梅雨の晴れ間には

多くの絵画フアンの姿が見受けらたものです。

今年も花と出会えるのを楽しみにしていますが、月が

替わっても、赤紫の西洋アジサイが1~2輪とガクアジ


サイらしき蕾が数個あるか、なしかの状態で、緑の葉

ばかりがコーナーを埋めています。

丁度、通りかかった夫婦連れも、「もう咲いているはず

なのに、今年は咲かんな」とつぶやきながら、通り過ぎ

て行きました。

どうした理由かはわかりませんが、狭い庭で、20cm

以上もある大輪の花が、ブロック塀の上から顔をのぞ

かせている街の通りの花の姿からすれば、のびのびと

育つはずの環境の良い場所で、何の不満があるのか

と、言いたくなります。

花には花の言い分があるのでしょうが、色々の種類が

混植されているのがいけないのかなと思ったりもして

います。

周辺の花が終わった頃に、おもむろに花を咲かせて

存在感を示そうと目論んでいるのかも知れませんが、

花の心をつかむのは難しいですね。



備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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2008年7月9日水曜日

涼しさが欲しい季節


マルス 塔のある通り  複製画 10号


梅雨に入って蒸し暑さが募ってくると、先ず涼しさや

快適さを求めることになり、先ずは扇風機からです。

暑さに備えて、手元に小型の扇風機を置いて読書を

したり、食事をしたり、となります。

冷房装置が普及していない時代は、いかに涼しさを

得るかを、皆がそれぞれに工夫をしたものです。

図書館や美術館などの石造建物の空間の広い部屋

などは、今で言うクーラーボックスそのものでした。

大きな部屋の天井で扇風機がゆっくりと回っている

情景は、写真や絵画の世界になってしまいました。

電車の中から扇風機が消えて久しくなります。

今では、天井に冷房装置に扇風機も組み込まれて

いて、ロータリー式に回転しているようです。

先日テレビで、ローカル線に扇風機が取り付けられて

いる列車が紹介されていました。

自然の恵みの涼しさが窓から入ってきて、冷房設備

要らない健康さが都会人には羨ましい限りです。

せめて、「涼」という字で癒しを得ようとする人のため

に、暖簾やのぼりに白地や青地で「涼」と字を描いて

お客を呼んでいるお店もあります。

「涼」と書いた団扇も、涼しさを得るための、一寸した

工夫ですね。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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2008年7月8日火曜日

ナタマメの復活


ルノアール 船遊びする人々の昼食 
複製画 10号




大きな双葉の中央に芯芽が付いた状態で買って来た

ナタ豆の苗が、一寸した油断で、ナメクジの集中攻撃に

あって、肝心の芯芽が食べられ、二枚の葉は網のように

されてしまい、これは駄目かと一時は諦めていました。

鉢の場所を地面から上げて台の上に置き、ナメクジ除け

を撒き、監視をしながら一週間ほど様子を見ました。

葉脈の目立つ「網葉」ながらも、芯芽の部分に膨らみが

出来て2週間ほどで見事に復活。

今では細いながらもツルを30cmばかり伸ばしていて

毎日が楽しみです。

鉢を大きなものに変えて育てるのか、どこかに場所を

探して定植するのが良いのかと、思案と議論の日々が

続いています。

エコの時代とばかり、流行の苦瓜を夏の日差しに備え

て日除け役になってもらおうと、窓の下に種を植えた

のですが、芽が出たばかりのところで全部、ナメクジの

ご馳走になってしまっていました。

初志貫徹と、40cmほどに育った苗を探して購入して

植えたのが順調に育ち、先日は実花が3つ咲きました。

このときは雄花が見つからず、実が育つかどうか心配

ですが、1週間ほどあとの今も実が落ちていません。

その後の雌花3個は、雄花も咲いていたので受粉させ

ましので、実りが楽しみです。

ゴーヤに負けずに、ナタ豆も頑張って欲しいものです。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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2008年7月7日月曜日

ツバメの学校


モネ アルジャントゥイユのセーヌ川の舟  
      複製画  10号



行きつけのスーパーの入り口にもツバメが巣をつくり

2番子を育て始めて半月程が経ちました。

通りなどでアーケードの下や日除けテントの下などに

造っている巣と比べて一回りは小さく、最初の子ツバメ

の数も3~4羽だったように思います。

巣の大きさや形などの備えから、子育てには余り自信

のない核家族型の感じだなどと悪口を叩いていましたが、

2番子を育てていると知って、正直なところ少し驚きもし

頑張れよ、とスーパーへ入る時は巣を見上げて様子を

伺うのが習慣となっていました。

スーパーへ来る人の多くは、このことをよく知っていて

巣立ちはいつだろうかとか、今度は何羽だろうかと、

話題になっていました。

2~3日、間が開いて、スーパーへ行ったときには入り

口の巣の下に置かれていた糞取りの箱が片付けれて

しまっていたので、巣立ちを知りましたが、前の駐車場

を渡る電線と近くを旋回している子ツバメの姿が3羽

見えましたので、やはり大家族ではなかったようです。

巣立ち間もない子ツバメが、寄り集まって電線に並んで

止まり、互いに騒ぎ立てるような声を出したり、下を通る

人の頭近くをすり抜けるように飛んだりと、まるで運動

場で遊びまわる子供達のように伸びやかな姿を見る

ことが出来るのもこの時節の楽しみですね。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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2008年7月6日日曜日

アライグマ・ラスカル



ミレー 晩鐘  複製画 10号




30年ほども前のことになるのだろう、TVのアニメー

ションで、「ラスカル」の番組を見ながら育った人は

少なくないことでしょう。

可愛い顔つきや動作で人気が出て、その後、ペットと

しても飼われることが多かったようです。

当然、動物園では人気の的の時代が続いていました。

このペットとして飼われていたアライグマが逃げ出して

野生化し、最近はあちらこちらで、かんきつ類や野菜

畑を荒らすために害獣として嫌われています。

夜行性で雑食性のために、夜中に人家近くにも出没

して、家庭のゴミや菜園を荒らすことが多くなっている

ようです。

ひところは、一杯飲み屋で、珍味であったサワガニの

から揚げが姿を消してから久しくなります。

犯人はアライグマです。

里山の小川などにも多く居たサワガニの姿見る機会

はずっと減りました。

アライグマの好物なので、数が減らないようにサワ

ガニを守ろうと言うキャンペーンにも出会いました。

散歩の途中で、溝にいるサワガニを見つけました。

目で探してみると4匹見つけましたが、アライグマの

捕食に備えて、溝を金網などで防護しないとアライ

グマのご馳走にされそうだな、と思いながら暫らく

眺めていました。



備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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2008年7月5日土曜日

扇風機の季節


ゴッホ  野菜畑  複製画  10号




そろそろ出さなければ、と言いながらもついつい先送り

していた扇風機も、晴れ間の風の無い梅雨の蒸し暑い

午後になって、辛抱も限界となり、遂にお世話になる

こととなりました。

毎年やっていることではあっても、今年も組立て順序に

手違いしたりして、戸惑いながらの完成です。

やはり、夏の暑さへの備えは、団扇と扇風機が、日本人

の生活には似合うようですが、若い人には暑いから

クーラーと短絡的でゆっくりと風を楽しむ風情が無い

のが残念です。

夏の日本的な絵画といえば、浴衣に団扇を持つ女性の

姿図であり、決して古い時代のことではないのですが。

天井でゆったりと回る扇風機の持つ雰囲気も抜群です。

最近は、住宅モジュールで天井の高さも、以前と比べて

高くなり、洋間に、シャンデリアと回転翼?(扇風機)を

セットにしたものを取り付けている家もあり、安堵感を

覚える雰囲気を作り出しています。


何かにつけて、省エネ、エコがニュースの主題となる

時代になりましたが、こういう時こそ、団扇と扇風機を

見直すことが大切でしょう。

安直にクーラーだ、冷房だという前に、扇子と麦茶の


時代を忘れぬようにしないと、石油の高騰時代を凌いで

行くのは並大抵ではないでしょう。



備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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2008年7月4日金曜日

田植え


ゴッホ  アイリス  複製画 10号




今年も、例年通り田植えに行ってきました。

一日だけの、ただ苗を植えるだけの作業で、コメ作りの

大変さを体験したと言えるほどの大げさなものではなく、

準備された田に入って苗を植えるだけの作業です。

有機栽培でコメを作るとなると、前段階からが大変です。

レンゲを植えて、田にすき込んだり、除草なども薬剤を

使用することもできず、労力は倍化します。

収穫までの管理も同様で、植えっぱなしで、薬剤任せの

農薬栽培の様な、安直な管理で済まないのが有機栽培

の難しさだと説明を受けましたが、その労力の要る作業を

任せっぱなしでの田植えですから、お土産の腰の痛さ

などをボヤくと天罰が当りそうです。

絵画にある住吉大社や伊勢神宮の早乙女の御田植神事

のような優雅な田植え作業ではすみません。

素足で田に入り、泥の感触を足で楽しみながらの作業

ですが、田の中の移動や足の位置の取り方など慣れ

ない動作に、疲れは相当なものです。

水に反射する陽射しもあり、少々の日焼け止めの備え

では追いつかない日焼けで2,3日苦しむことも、田植え

作業の勲章となります。

泥水の中に見え隠れするオタマジャクシやカブトエビは

楽しいものですが、今や害虫の仲間入りをしているジャン

ボタニシの毒々しい、紅色のタマゴが畦のあちこちに

産み付けられているのには辟易します。

2ヵ月後には、草取りにも行かねばと覚悟をしています。


 安全と安心の非常持出袋の準備は?

2008年7月3日木曜日

公園での写生する人たち

ゴッホ  ひまわり  複製画  10号



梅雨に入り、人々は雨の日には、空を眺めては、子供

のように外へ出られる日を待ち望むことになります。

晴れ間の日には、散歩に向かう公園周辺は、多くの

絵画教室の生徒さんに出会うことになります。

思い思いにテーマやポイントを選んで、束の間の外の

爽やかな雰囲気を楽しんでいる様子が見えます。

多いグループでは20名ほどにもなっていますが、

やはり圧倒的に女性が多く、70%以上は占めている
ようです。

一人で離れて、描いている女性は少なく、大抵は何人

かが近接して腰を下ろしています。

男の生徒は、全部と言っていいほど単独で、黙然と

筆を動かせているのが対照的です。

夕方近くに写生をしている現場近くを通りかかったとき

何人かの女性が、携帯カメラを構えて、写生している

対象の画面を写していました。

話し合っている雰囲気では、教室へ持ち帰って仕上げ

をする時に備えて、構図や色合いなどを参考にする

ためだったようです。

写真のように正確に写し取らなければ、という気持ちが

強いからなのでしょう。

写生だから現場の姿に忠実であるべきとする思いが

女性的だな、思いましたが、ピカソだって最初は忠実な

写生からスタートしたのだと考え直しました。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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2008年7月2日水曜日

クチナシの花


ドガ  舞台の踊り子  複製画 10号




梅雨の晴れ間に散歩に出て、わき道を通り抜けた時

にクチナシの花の香りが漂ってきました。

沈丁花の花も香りが高いですが、香りとしてはこの

クチナシの方が爽やかな香りで、うっとおしい梅雨の

雰囲気を忘れさせてくれる素晴らしさを持っています。

連日の雨に打たれていて、花弁の先が黒く変色して

しまっているものや、萎んでいるものが半数以上

でしたが、残っている数弁が、まだ活き活きとして

香りを放っていました。

クチナシは日本では、元々山野に自生している木

らしいですが、今は、住宅の庭木や実を採るため

などの目的で栽培されているようです。

クチナシの名前は、実が固く閉じて口を開かない所

から来ているそうですが、純白の花に香しい香りを

備えたこの花に、もっと相応しい名前が付けられ

なかったのかと残念です。

学名では、「ジャスミンのような」という名前ですから

これに準じた名前があれば良かったでしょうにね。

和菓子の黄色い色は、古来、このクチナシの実から

染料として抽出したものを、使用しています。

純白の花には結びつかない鮮やかな黄色です。

また、解熱剤や消炎剤として漢方薬としても利用され

ていますから、我々の生活にとって貴重な花木です。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。

安全と安心非常持出袋の準備は?




2008年7月1日火曜日

鎌倉のアジサイ寺


ドガ  舞台の踊り子 複製画  10号




鎌倉は、お寺の街という印象が強いです。

浜辺から立ち上がる山手に点在するお寺が120ほど

もあり、鎌倉幕府の隆盛時代に繁栄しました。

鎌倉幕府により建立されたお寺は、執権の加護の下

隆盛を極めて、今日もその姿を留めています。

中でも、建長寺を頂点とする五山が中核で、1180年代

から100年ほどの間に建立されています。

今日でも多くの観光客を集めていますが、今の時期は

何といっても、アジサイの花咲く寺巡りでしょう。

海岸部の長谷寺から、山手の北鎌倉の円覚寺や

名月院などは、アジサイ寺として有名です。

山門に続く石段沿いに咲くアジサイの花の姿は、写真や

絵画でもおなじみで、毎年の観光案内のポスターに

登場する場面設定には、苦労をしないほどの名スポット

揃いです。

各お寺では、アジサイの花の観光シーズンに備えて、

普段から手入れにも力を入れていて、アジサイを守り

育てる世話人の会の活動も活発です。

旧来のガクアジサイや西洋アジサイだけでなく、新しい

品種の花も積極的に植えられていて、アジサイファンに

とっては、新しい花の発見も楽しみの一つのようです。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?