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2008年8月31日日曜日

古都の五重塔

モネ ジヴェルニーの睡蓮  油絵 10号





JRや近鉄で京都駅に近づくと先ず目に入るのが東寺

の五重塔です。

平安遷都直後に、都の東と西を鎮護する目的で建立

されたのが東寺と西寺でした。

今は、堂塔は東寺でしか見られませんが、これらも

度重なる兵火や火災で焼失しては再建の歴史を繰り

返し、現在の五重塔は5代目だということです。

弘法大師のゆかりの寺として、京都の人たちには、こと

のほか、思い入れの強いお寺です。

1644年に再建された、この五重の塔は、日本最大の

五重塔として、また、二層から上には高欄を備えていて

屋根の厚みと相まって、重量感が他を圧倒しています。

古い五重塔は、日本最古の木造建造物として有名な

法隆寺の五重塔ですが、若草伽藍焼失後、700年

前後に再建されましたが、心柱が年輪年代法による

検査測定の結果、594年伐採となったため、再建まで

100年間ほども、心柱が保管されていたことになる

不可思議さが、再建論にも影響を与えています。

平城遷都の時に藤原京の薬師寺から移築された

西ノ京の薬師寺の五重塔は、近年再建された西塔と

相対して建ち、東塔として初秋の空に聳え立っています。

佐々木信綱の詩にも登場している人気の塔です。

  行く秋の 大和の国の 薬師寺の

     塔の上なる ひとひらの雲


備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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2008年8月30日土曜日

スイカを食べる

ゴッホ  静物 アイリス  油絵 10号



駅に行く途中で、買い物帰りの人に続いて、勤め帰りの

サラリーマンの人が、レジ袋に切ったスイカを下げて

いるのに出会いました。

暑い夜の食後のデザートには、この季節はスイカが

最高でしょう。

最近は、手頃な大きさに切り分けて売られているので

欲しい量だけ買えるようになり、口にする機会も多く

なって来ています。

以前は、大抵は一個の丸買いか、せいぜい半分の

大きさというのが一般的でした。

大きな冷蔵庫の備えがないと大変です。

屋台にスイカを並べて、ヨシズなどで涼しさを演出して

売っているところが多くありました。

スイカを一つ一つ手にとって、お尻の所の色合いや

指を弾いた反響で熟れ具合を確認して、品選びをする

姿が思い出されます。

スイカのある日は、ご馳走の日で、子供等が我先に

手を伸ばしては、かぶり付き、食べる速さを競ったり

種を飛ばす距離や量を競ったりと、一寸したお祭り騒ぎ

が常でした。

今では、形良くカットしたスイカを小皿に載せて、フルーツ

として食べることが一般化してしまっているのを見て、

スイカの食べ方はこんなのではない、と言いたくなります。

東南アジアでは、味は淡白で水っぽいですが、水代わり

にスイカとを食べるという感覚です。

でも、新疆地区から出荷されてくる多彩な味のスイカに

もう一度出会いたいなと、この季節は思いが募ります。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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2008年8月29日金曜日

打ち水も集団行事に

ドガ 舞台の踊り子  油絵  10号



京都の町の夏は、ことのほか暑いので有名です。

今年も、連日35度以上の最高気温を記録する日が

続きました。

暑いといわれる大阪よりも、常に2~3度は高いようで

関西では、照り焼きの名所になってしまっています。

この暑さに備えた日常の行事が、簾であり、夕方の

打ち水でした。

中天からの陽射しが西日に変わる頃になると、各家が

通りや路地に打ち水をして涼しさを味わいます。

やがて、日が暮れると、三方を取り囲んだ山の峰々から

吹き下りてくる涼風が、京の街に明日の元気を与えて

くれるのです。

今年は、不幸な事件で秋葉原の街の名が注目を浴び

ましたが、もう一つ名前を知らしめたのが、「うち水っ娘

大集合」の行事だったでしょう。

街に仕事場を持つ人や住んでいる人たちが中心に

なって、街中に揃いの打ち水用具を持って、打ち水を

するものでした。

なぜ、その程度のことに人集めまでして、と訝る地元の

人も多かったようですが、若い人(娘)の勢いに負けてか

最後には、神田明神さんも一役買うことになる程の

大きなイベントになってしまった?そうです。

神田明神の神さんも時ならぬ、大勢のメイドさんの訪問

にうろたえたことでしょう。

古都の文化が、新しい街で、新しい枝を出したようです。

2008年8月28日木曜日

ツクツクボウシの声

モネ  ひまわり   油絵 10号


お盆も過ぎて、夕方には少しは涼しくなるだろうと思い

時間を見計らって散歩に出ました。

良く行くお堂のある森の奥まで足を運びました。

焼け付くような街の中から外れて、森に入ると気分的

にもほっとしますが、何より、時折森の木々をぬって

吹いてくる風の爽やかさに癒されます。

ここまで来れば、騒がしいクマゼミの雑音にも開放され

て、耳には静けさが戻ってきます。

お盆前までは、ヒグラシゼミの声が聞こえてきたの

ですが、今では役者が替わって、ツクツクボウシの

世界です。

セミたちの何処に時節を知るセンサーが備えられて

いるのかは判りませんが、一週間ほど前までは、あち

こちで聞かれた夕暮れの奏者の音色が聞くことができず

少し、がっかりしました。

替わって、忙しく鳴き声を張り上げてツクツクボウシが

声色を競っています。

以前は、もう少し場所毎やグループごとに、まとまって

鳴いていたように思うのですが、今年のセミたちは

てんでばらばらに、騒いでいるようしか聞こえない

統制のない鳴き方です。

これでは、得られるべき伴侶もとまどい、うろたえる

ばかりでしょう。

ハルゼミの統制の取れた大合奏が思い出されました。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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2008年8月27日水曜日

秋の七草 キキョウ

ピカソ 玉葱と書物のある静物  油絵 10号



秋の七草にはキキョウが含まれているのが、今では

当たり前になっています。

奈良時代には、既に秋の七草が万葉集に詠われて

いて、万葉人は秋になると、七草を花を愛でて楽しんで

いたことがうかがえます(巻8-1537)。

また、七草を詠い込んだ中には、ハギ、尾花、クズの花

ナデシコ、オミナエシ、フジバカマと続き、最後に「朝顔」

が登場します(巻8-1538)

現在我々が呼ぶアサガオは、奈良時代に中国から

伝わった牽牛子(けんごし)という薬草が元祖だとされて

いますので、この「朝顔」は、キキョウか、ムクゲだと

されてきました。

今では、夕べに咲く花と万葉集に詠われているので

キキョウ説が有力です。(巻10-2104)

万葉集の時代の藤原京時代には、キキョウは「桔梗」

と呼ばれて記録が残っています。

「桔梗根」という薬草として利用されていました。

万葉人は、キキョウという呼び名を知りながら、キキョウ

のことを朝顔と呼んで、歌に詠んでいたのでしょうか。

気品を備えた桔梗は、明智光秀の紋所でした。

万葉人だけでなく、古来から、キキョウは武士にも茶人

にも愛されて来た日本人好みの花なのです。


備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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2008年8月26日火曜日

夏の花 キョウチクトウ

ピカソ  カンバスと静物  油絵 10号
旺雅堂



夏の暑い盛りは、花の少ない時です。

その中で、強い日差しをものともせずに咲いている花を

見ると、その生命力に感心します。

特に、今目立つのがサルスベリとキョウチクトウの花。

白からピンク、紅色と色揃えも同じように。

公園やスポーツグランド、学校などの普段の手入れや

水遣りなどの世話に手が回らない場所など、植木に

とっては条件の良くないところはキョウチクトウの独占場

とさえ言えそうです。

南の国の暑いところが原産のキョウチクトウにとっては

西日本の暑い地域は居心地が良いようです。

煤塵などの公害にも強いところから、道路の街路樹と

して戦後、爆発的に増えたようです。

高速道路の斜面に紅い花をつけるキョウチクトウが

植えられている所があり、今では遠くから見ると道路を

紅い壁で覆いかぶさっているように、見えます。

最近は、余り茂りすぎるので、時折、枝払いや間伐を

しているようです。

悪環境、特に公害に強い特性を備えたキョウチクトウは、

夏の花として歓迎されているようですが、この木には

強い毒性があり、口にすると非常に危険です。

別名、「馬殺し」とか「牛殺し」とかの異名があるとか。

馬をキョウチクトウの木につなぎ止めることは厳禁で、

キャンプなどで、この木を用いて箸や串にしたり、焚き木

として燃やすことも非常に危険です。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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2008年8月25日月曜日

キキョウの花

ピカソ  鏡に向かう少女  油絵 10号 旺雅堂




散歩の時に通りかかった、道端の畑の端にキキョウが

植えられていました。

ナスの木には日割れした実が幾つかぶら下っていま

したが、畝の端にはキキョウとアスターなどの花が

お盆の飾り花などに備えて切花用に植えられていて、

ミニ花畑になっていました。

濃い青紫の花は、秋の七草と呼ぶより夏の暑さにも

負けずに咲いて、涼感を感じさせてくれるので、夏の花

の方が相応しい気がします。

早ければ梅雨頃から咲き始めるものもあって、秋まで

待てない花もあります。

京都の天得院がキキョウの庭として有名ですが、

枯山水の庭の岩の陰や岸辺の苔の中のあちらこちら

に青い花だけでなく、白い花の株もあって、端正な

色合いが素晴らしいハーモニーを創り出しています。

京都の夏の暑さは格別ですが、ここだけは別天地で

庭から伝わる涼感が暑さを忘れさせてくれます。

良く似た青い色のリンドウの花は、山裾の田畑の畦や

池の土手などに多く自生していたのですが、最近は

余り見かけなくなりました。

それでも夏の仏花には、常連として組込まれています。

キキョウは庭の花、リンドウは山野の花なのでしょう。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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2008年8月24日日曜日

可愛い朝顔の花



ゴッホ ユリのある静物  油絵 10号
旺雅堂




暑さの厳しい頃には、朝顔の花も暑さには勝てず、

心なしか花の数も少なく、勢いがないようでした。

最近、朝夕が少し秋めいて涼しくなって来たので、元気

が出てきたのか、赤や青の花を多く咲かせています。

でも、つるも伸びてきているので、竹垣やネットの上の

方に、家によっては、窓の庇の下に固まって咲いて

いたりします。

7月の始めの咲き始めの頃には、晴れやかに咲いて

いた姿からすれば、今はショッピングセンターの

雰囲気と言うことになるでしょうか。

さすがに玄関先などに置かれていた鉢植えの名のある

花や特殊咲きの花は見かけなくなってしまいました。

我家では、園芸店で2年前に買った花からこぼれた

タネが、昨年に芽生えて青い小さな花を咲かせました。

更に、今年もこぼれたタネから多くの苗がつるを伸ばし

ましたので、放置しておいたら、地面を這ったり、一部

は窓辺のゴーヤのネットも占領する勢いで広がり、

特に肥料を与えていないにも関わらず、昨年に負けず

可愛い青い花を次々と咲かせています。

園芸用に一年限りの花のために作られた種の何処に

そのような強い生命力が備えられていたのか不思議

に思えます。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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2008年8月23日土曜日

早咲きのハギの花

ゴッホ 静物 アイリス  油絵 10号
旺雅堂






7月の中頃に訪れた植物園では、既に枝先に紅色の


花をつけているハギを見かけました。


日本古来の花、ヤマハギだとのことでした。


種類はわかりませんが、2年ほど前の5月の末頃に


古刹の植え込みでは、2~3分咲きのハギに出会った


ことがあり、ハギは秋の花と思い込んでいたので、


狂い咲きではないかと思ってしまいました。


一般的には6月になれば、咲き始める種類もあるとの


ことですから、別に不思議なことでもなかったのです。


全国には、花の寺は多くあり、それぞれにお寺のシン


ボルとなる花を中心にして宣伝をしています。


10ヵ寺とか、20ヵ寺とかがリンクしていて、花の寺


巡りなどとうたった、共通のパンフレットを備えています。


サザンカ、椿、サクラ、ボタンなどと、春の華やかな花


の寺が多くありますが、秋となれば、やはりハギが多い


ようです。


私の住む地域でも、ハギの寺と呼ばれているお寺が


3つあります。


ハギの花は、咲き始めてから咲き終わるまでの期間が


長く、一ヶ月余りは見ごろ期間があるのが普通だと


思っていたのですが、近くのお寺では、見ごろが、半月


ほどしかなくて、昨年は、時期を逸してしまい、訪れた


時には、刈り取られてしまっていたことを思い出します。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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2008年8月22日金曜日

サルスベリの花

ドガ 舞台の踊り子 油絵 10号




7月の半ばに公園の奥の池の周りに植えられている

ピンクや薄紫の花が咲き始めました。

なぜか、特別な条件を備えているのか、少し高台の冷

涼地にある奥の池畔の花が山裾の公園の木よりも、

先に咲き始めます。

梅雨も終り近くになって、散歩や写真機を担いだ人が

多くやって来ていました。

まだこの頃は陽射しもさほど厳しくない時期でもあり、

池に映えるサルスベリの花を描く絵画グループの姿も

池畔のあちらこちらで見受けられます。

猛暑日が続くような時期になると、街中や公園のサル

スベリも一斉に花を咲かせます。

サルスベリの意味は、成長する時に樹皮が剥げ落ちて

木肌がツルツルのために、サルも滑って気に登れない

からであり、百日紅は、花が百日間程も長く咲き続ける

からとネーミングが説明的で判り易い。

中国南部の原産で、江戸時代には日本に伝わった

そうですが、お寺に多く見られるのも、当時から武家

屋敷よりもお寺に似合うと思われていたのでしょう。

今でも、お寺の境内では良く見かける花木です。

公園の一角には、赤色、紅色、薄紫色、ピンク色に

白色と5色が混ぜて植えられているところがあります。

薄紫やピンク系統が咲きに咲き始め、お盆の頃には

5色が咲き乱れて、美しい花園を演出してくれます。

花の少ない盛夏に、公園では貴重な癒しの花です。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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2008年8月21日木曜日

ツメキリソウの花

絵画  読書する少女  油絵 10号





花屋さんの店頭で売られている草花と言えば、パンジー

やデージーが一般的で、庭の花畑で出会う夏の花は

サルビアやケイトウ、石垣の付近ではマツバギクと

決まっていたように思います。

最近では、色々の新種の洋花が加わり、更に、遺伝子

組換え技術の発達で色や形状にも変わったものが

毎年増え続けています。

夏の花は、炎を思い浮かべさせるサルビアが象徴的

ですが、この赤い色に対して、青い色のサルビアである

ブルーサルビアがあるのを知ったのは最近のことです。

真夏の炎天下でも萎れることなく、元気に咲き続ける

赤いマツバギクはおなじみですが、子供の頃に、ツメ

キリソウと呼んでいた花が、マツバボタンと呼ぶのが

正式になっているようです。

爪切りというイメージより、ボタンの花のイメージの方が

良いということなのでしょう。

赤色だけでなく、黄色やピンクも混じって、明るい5色

の花のように華やかさを備えているのが魅力です。

夏の花としては、地上にこのマツバボタンがあれば、

頭上にはサルスベリの花があります。

やはり、赤から紅、紫、ピンク、白と大きく分けても5色

の花があって、華やかさでは夏の花の代表格でしょう。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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2008年8月20日水曜日

山の虫


絵画   フェンカの港  油絵 10号




真夏の体力づくりにと、休日に近くの山へ登りました。

山に入る登山口に到着するまでに、既に体力の半分を

使い切ったような状態で、先が思いやられました。

汗びっしょりで、ここで早くもシャツの着替えです。

先ずは、Tシャツから、虫の攻撃に備えて、長袖のシャツ

に着替えです。

汗をかくのは判っていても、山中では、アブが付きまとい

素肌があれば取り付き、また、ブユなどのコバエ類が

顔の周りを飛び交って、時には目に飛び込んできます。

夏の山では避けられないことです。

例によって、ヘビに気を使いながらの山歩きです。

この日は、幸いに夕立などにも合わずに済みましたが、

雨が降れば、ヤマヒルの襲撃も厭なことです。

それでも、谷から吹き上げる風や、谷沿いに吹き降ろ

してくる涼しい風が何よりのご馳走で、厭なことも忘れ

させてくれます。

顔をなぜて行く、自然の風は心地よく、汗をかいたシャツ

にも、涼しさを感じさせてくれる山中のこの一瞬が、山へ

来たことの幸せを覚える時です。

谷沿いの道を下って来て、里近くになったところに、少し

開けて、高い立ち木がなく、ブッシュになっている所が

あります。

ここにはつる草の花も咲き、森や谷川沿いから出てきた

トンボや蝶が集まるところでもあります。

この場所が昆虫の収集家達にとっては、捕獲のポイント

らしく、2組が網を構えていました。

天然記念物のシジミチョウがいるところだけに、山歩き

の最後に不快な気分を覚えた一日でした。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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2008年8月19日火曜日

多くなったゲリラ豪雨

絵画  パリの裏町  油絵 10号


お盆の最中はお寺のお坊さんにとっては檀家周りで

忙しい時期です。

お盆に法要で出かけた先で、降りそうで降らない空

模様が話題になりました。

すると、さっきここへ来る前のお家のある地域では

土砂降りでした、とお坊さんの話。

降水確率が10%の、10%に当選した地域だとか、

所によっては、の「所」とは、そこの場所だったんだ

などと冗談を言いあっていました。

しかし、最近は、特にこの「所によって」の所が、どこに

出現するのか、が予測し難く、また、降り方が尋常では

ないところが問題なのです。

大雨の予報で、トラブルに備えて、外出を控えたのに

降らなかった、とか庭の水遣りを控えたのとかの文句

の一つも出てきます。

どこへやって来るか、判らないところからゲリラ降雨

と呼ばれていますが、30mm以上の集中豪雨となると

洪水の危険性が非常に高くなるために、予報する

気象庁も大変です。

モグラが何処で地上に顔を出すかを、予報するような

もので、もし、注意報でも出ていなければ、気象庁には

クレームが来るでしょから、昔は所によっては夕立が

ありますなどと悠長な予報では済まされなくなっている

ようにも思われます。

と言って、やたらと洪水注意報だ、警報だと連発される

とこれもまた、迷惑なことになってしまいます。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?

2008年8月18日月曜日

降りそそぐ騒音公害

絵画  街角の賑わい 油絵 10号




今日も最高気温が35度近い真夏日になりそうです。

朝、8時前、陽射しが既に容赦なく照りつけ始めて

いて、会社へ急ぐ通勤の人も汗を拭きながらの出勤。

女性は日除けの傘、それも最近一般化した、黒色の

紫外線カット仕様の傘がほとんどです。

昔と違って、なぜか男性は、日傘は勿論のこと、帽子

さえ被らない人とが大半です。

容赦なく降りそそぐ陽射しに備えた対策もせずに、汗を

流しながらの通勤姿は、いささか奇異にも思えます。

これも、男は我慢の子と割り切っているのか、サラリー

マンの在り方で宿命だと諦めているのか、いずれに

しても熱射病で倒れたのでは意味がない。

もう一つの容赦なく降りそそぐものが、クマゼミの声。

今年は発生が多いように思えますが、クマゼミの好む

桜の木の下などは、会話が出来ないほどで、大げさな

言い方をすれば、鳴き声の響きが震動として肌に

伝わってきます。

住宅地として許される騒音レベルの50デシベルは

はるかに越えて、恐らく、騒がしい人ごみなどの70

デシベルから、機械が回る工場内の騒音である90

デシベル近くはあるでしょう。

クマゼミの鳴き声は、夏らしいと言うよりも、暑さを一層

かき立てるセミ公害に苦しめられている人も多いでしょう。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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2008年8月17日日曜日

ヒエやアワの実る畑


絵画  凱旋門のある通り  油絵 10号




今はコメ余りの時代が続いていますが、コメが国内で

どこででも買うことのできない時代には、僻地の山間部

ではヒエやアワが常食されていました。

土地の民謡にも歌われて、伝えられていますが、今では

ヒエやアワは小鳥の餌か珍しいお菓子などで、稀に

見かける程度です。

実際に、畑などで育てられて、実をつけているところを

見ようとすれば、植物園や民族博物館のような施設

特別に栽培されている場所でしか見られません。

先日、植物園で、古代の赤米や黒米などと共に、ヒエ

とアワ、キビが栽培されているのを見てきましたが、

アワとキビは記憶にあったものの、ヒエを実物で見る

のは初めてでした。

スズメなどの小鳥は、ヒエやアワなどが、本能的に

食べられると判るのでしょう、鳥害に備えて、実を付け

出している畑の上をネットで覆ったり、アワなどは細い

ネットの袋をかぶせて保護しているものもありました。

最近は、これら、ヒエなどが持つ栄養価が見直され、

また食物繊維なども豊富なことから、健康食ブームに

のって、雑穀としてコメと混ぜたり、団子や粥などに

料理される機会が多くなってきています。

健康食の対象としてだけではなく、主食の対象として

見直すべき時代が、再びやって来るかも知れません。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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2008年8月16日土曜日

ハシボソガラス


エッフェル塔のある通り  油絵  10号


街の中の厄介者のカラスは、ほとんどがハシブトガラス

だろうと思います。

ゴミを漁っている時には、少々追っても、相手が女子供

であれば、逃げようともしません。

男の場合でも、危害を加えられないと判っている時は

せいぜい2~3mほど塀の上を移動するか、近くの

屋根に上がって、立ち去るのを見届けています。

物を投げつける仕草や傘などで鉄砲を打つような

構えをすると狙われていることを嫌って飛立ちますが

声や手を打って音を出す程度では動じない豪胆さです。

郊外や田舎で見かけるカラスにはハシボソガラスが多く

神経質で、人が近づくと直ぐに飛立つ用心深さです。

絵に描かれることの少ない鳥ですが、描かれている

場合の姿は、ハシボソガラスが一般的なようです。

ハシブトガラスに比べて、嘴だけでなく、姿全体も、少し

ほっそりとしたスマートさを感じさせるからでしょう。

晨鳥社を主宰した山口華楊の絵画展の案内があり

ましたが、描かれているカラスを良く見ると、やはり

ハシボソガラスでした。

ハシボソカラスは、ユーラシア大陸に、広く生息して

いますが、ハシブトガラスは中国から東南アジアに

だけ分布しているようです。

「七つの子」や「夕焼け小焼け」に歌われているのは

無遠慮な騒がしさを備えているハシブトガラスでは

なくて、情景や雰囲気から山里を縄張りとしている

ハシボソカラスだと想像しています。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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2008年8月15日金曜日

クマゼミの大合唱


絵画  籠の果物  油絵 10号




暑さが増すと共にセミの声が、多くなり、次第に騒がしく

うるさくなってきます。

今の時期だと朝5時ごろには明るくなり、早い人は散歩

に家を出ますが、既にクマゼミが鳴き始めています。

大阪のど真ん中の御堂筋では、車の騒音を押しのけて

クマゼミのボルテージが上回る勢いです。

特に、集中している街中の神社の林や植木が多くある

地域では、朝寝は勿論、のんびりと昼寝も出来ない

ほどの騒がしさです。

このクマゼミ軍団が、最近は関西から北上して、関東

地方へも広がってきているようです。

銀座の並木がクマゼミに占拠される日も、そう遠くは

ないかもしれません。

街の中から少し山手の森の神社に向かうと、セミにも

住み分けがあって、クマゼミの声は聞こえなくなります。

暑さの残る夕方近く、一日の暑さを象徴するような

じりじりとした鳴き方でニイニイゼミが勢力を張っています。

夕暮れ近くになって、ヒグラシの声が森の奥から聞こえ

てきて、夏の夕暮れを感じさせてくれます。

暑かった一日も、ヒグラシの声を聞くと、なんだかホッと

した気分になれるのが不思議です。

先日、7月の末だというのに、ツクツクボウシの声を

聞きました。

毎年、ツクツクボウシの大合唱を聞くことが出来る

場所ですが、あまり早くに暑くなったために、備え

いた時計が狂って、出てくるタイミングを間違ったの

かも知れません。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?



2008年8月14日木曜日

カラスの早朝会議

絵画  黄色いアステルベの花  油絵 10号



寝苦しい夜が明けて、朝日が射しだす前に帰ってこれる

ように時間を図って散歩に出ました。

朝の空気の冷たさが心地よく、眠気の残る身体を、

スキッとさせてくれるのがうれしいです。

町並みの周辺でも、早や、カラスの鳴き声が聞こえて

きますが、お寺のある山手の方にへ向かうと、四方から

カラスの鳴き声が耳に入ります。

一生懸命に鳴いているウグイスの爽やかな声も、掻き

消す騒がしさです。

頭上の木の枝からも、下を私に吠え掛かるようにガー

ガーと鳴き立ててきます。

よく聞いていると、お互いに会話をしているように、鳴く

声の節回しや抑揚があり、今日の行動予定の打合せ

会議をしているようです。

今日のゴミの収集予定は、どの地域だとか、どの森が

住み心地が良いとか、お互いに情報を交換しています。

最近は、ゴミ荒しに備えて、ネットを被せる対策が徹底

しているため、街中では荒される被害は激減しています。

しかし、食べ物を得るために、どこかで新たな被害が

出ているのではないかと思われます。

この地域を縄張りとしているカラスはハシブトガラスで、

以前、夕方に山へ帰ってくる数を数えてみると三百数

十羽になりましたから、カウント漏れや別ルートでの

コースで帰ってくる数も考えると、五百羽近くになるの

ではないかと思われます。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?





2008年8月13日水曜日

待ってくれないゴーヤの実

絵画  赤いアステイルベの花 油絵 10号


日除けに窓際に植えたゴーヤに実がついて、2つまで

収穫をして、自然からの授かり物を美味しく戴きました。

付けている実を調べると5つほどあるのですが、その

後は実をつける雌花が見つかりません。

暑さが厳しくなってくると実を付けなくなるのかな、など

と思いながら、残りの5つが大きく育のが楽しみでした。

3日後の土曜日に一つ、後は来週にと、収穫に備え

スケジュールを決め、料理の予定日まで話題になりました。

一日は間を空けることはあっても毎日、水遣りは欠か

さぬようにしていましたが、一日空けた翌日は夕立が

あり、実の状態を確認しませんでした。

収穫予定の土曜日は外出の用事があって収穫予定は

翌日になってしまいました。

日曜日、水遣りを兼ねて、今日の料理はゴーヤ料理

などといいながら、窓の棚に下がっている実を見て

仰天しました。

実は、見事に真黄色になり、先から三つに裂けて、三方

にめくれ上がっています。

おまけに、赤い果肉に包まれたタネが、垂れながら下に

すべり落ちていて、半分ほどは地面に落ちています。

3~4日の間の余りの様変わりの様子に驚きました。

結局は、最後になるのかなと思っていた一つだけが

青い色を保っていて、少し若い感じながら、二の舞は

避けねばと早めに切り取りました。

食べるための収穫予定が、タネの収穫になってしまった

出来事でした。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?

2008年8月12日火曜日

水遊びができない

絵画  赤い花と花瓶 油絵 10号


夏休みに入って、全国では川や海での事故で亡くなる

水死者の数が増えています。

海の潮の流れや川の深みなどでの事故が多発して

いますが、やはり、日本は島国でありながら、水に

親しむ機会も少なく、水難事故に備える基礎的な水泳

の能力を身に着けている比率も低いと思えます。

川の流れに入った人なら経験していることですが、人間

は膝が水中に入ると途端に歩行などの動作が不自由

になり、流れがあると流れに逆らって立っていることすら

困難になってしまいます。

子供にとっては、30~40cmの深さでも、流れがあれば

危険な場所なのです。

都市化が進み、コンクリートが川岸や堤防を覆って

しまうと雨水は、滑るように一気に流れ落ちてくるため

増水する時間も早く、川遊びには危険が付きまといます。

先日の神戸の川や東京の排水溝での増水事故などの

ように、想像を超えた短時間で、突発的な事故の発生

に結びついてしまいます。

近くの池は勿論のこと、川も駄目となると、子供達の

水遊びの場所はプールだけです。

しかし、近年、プールでも事故が発生しており、目が

離せなくなっています。

また、遊園地の減少で、付随していたプールの閉鎖も

相次いで、手近で安全な水遊びの場所が減ってきて

いるのは、子供達にとっては、残念なことです。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?

2008年8月11日月曜日

大賀ハスの花

ひまわりの花畑





よく出かけるお寺の境内でも大賀ハスが植えられて

いましたが、植物園で大賀ハスを見てきました。

10坪余りのハス池があり、大賀ハスが丁度、花を付け

ていて、陽射しの和らいだ時間帯だったので、3人の

絵画のグループがカンバスに向かっていました。

今から50年余りに大賀博士が、千葉県の遺跡で見付

け出した3粒の内の一粒が、今日各地で栽培されて

いる大賀ハスの親となっているのです。

花の先がやや濃いピンク色で花弁の根元に行くに従っ

て白くなる、ぼかし色の端麗な、美しい花です。

この花を最初に見たのは40年ほど前で、大学の植物

園でした。

新聞の記事で、大賀ハスが咲いたという記事を見て

見に出かけたのですが、未だ、珍しい時代でしたから

大勢の人がつめかけてきていたのを思い出します。

3年ほど前に、何かの機会で2粒の大賀ハスの実を

もらう機会がありました。

説明書に従って、発芽に備えて、根が出るところを少

し削り、水に浸した綿花の上に載せて一週間ほどすると、

根が出てきて大喜びをしました。

1粒だけでしたが、やがて芽も出てきた時に、手で触って

いて、迂闊にも芽を折ってしまって、育てることが出来

花を見ながら、あの時の芽が育っていたら、丁度今年

あたりは、花を付けていたのではないかと思いました。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?

2008年8月10日日曜日

天の神の打ち水

絵画 ダリアと花瓶  油絵 10号


暑さが的中しないほうがうれしい真夏日の予報。

しかし、朝から青空が見える一日になってしまった休日。

鈍った身体を整えるために、近くの山へ散策に出かける

備えをしていたものの、出かける勇気をなくしてしまって

TVのお守りをしてしまいました。

午後になって、雲は出て来てはいても、暑さは35度を

遥かに越えている感じで、冬籠もりならぬ、夏籠もりに

なってしまいました。

連絡用の手紙を書いている時に、突然、ザーという

夕立らしき音がしたので、夕立じゃない?と家内に聞くと

さアー?と頼りない返事。

車か何かの音じゃないかと言う。

2~3秒間の音ながら大きな音だったので、雨の音と

思いながらも、窓には既に陽射しがあります。

数分してから、意を決して郵便局まで、汗を覚悟で家を

出て路面を見ると、打ち水をした後のように濡れて

いました。

それも、道幅の中央部は既に乾いていて、ところどころ

に雨の痕跡が残っている程度です。

サウナ風呂の中を20~30m歩くと、別世界のように

全く雨の降った痕跡すらない、陽射しが照り返している

路面状態です。

手紙を出して、少し遠回りをしてどの辺までが、雨の

降った範囲かを確認して家に戻りました。

結果は、我が家付近を中心に100mの範囲以内です。

余り暑がるので天の神の差配で、桶に一杯の水を

ぶっ掛けてくれたのだと、一人で納得した出来事でした。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?

2008年8月9日土曜日

クマゼミの大合唱

絵画 花のある花瓶 油絵 10号


暑さが増すと共にセミの声が、多くなり、次第に騒がしく

うるさくなってきます。

今の時期だと朝5時ごろには明るくなり、早い人は散歩

に家を出ますが、既にクマゼミが鳴き始めています。

大阪のど真ん中の御堂筋では、車の騒音を押しのけて

クマゼミのボルテージが上回る勢いです。

特に、集中している街中の神社の林や植木が多くある

地域では、朝寝は勿論、のんびりと昼寝も出来ない

ほどの騒がしさです。

このクマゼミ軍団が、最近は関西から北上して、関東

地方へも広がってきているようです。

銀座の並木がクマゼミに占拠される日も、そう遠くは

ないかもしれません。

街の中から少し山手の森の神社に向かうと、セミにも

住み分けがあって、クマゼミの声は聞こえなくなります。

暑さの残る夕方近く、一日の暑さを象徴するような

じりじりとした鳴き方でニイニイゼミが勢力を張っています。

夕暮れ近くになって、ヒグラシの声が森の奥から聞こえ

てきて、夏の夕暮れを感じさせてくれます。

暑かった一日も、ヒグラシの声を聞くと、なんだかホッと

した気分になれるのが不思議です。

先日、7月の末だというのに、ツクツクボウシの声を

聞きました。

毎年、ツクツクボウシの大合唱を聞くことが出来る

場所ですが、あまり早くに暑くなったために、備え

いた時計が狂って、出てくるタイミングを間違ったの

かも知れません。

2008年8月8日金曜日

絵画を強奪するとは



テーブルの青い花  油絵  10号




ニュースで、ピカソの作品が、盗難にあったと報じて

いました。

ブラジルのサンパウロの美術館で、ピカソの作品2点

を含む4点が、強盗団に強奪されたということです。

総額6700万円の被害だと言うことですが、幸いにも

ピカソの作品1点を含む2点は、回収されています。

今年の初めにもスイスでピカソの絵画が盗難にあった

ニュースがありましたが、ピカソの絵画ばかりを狙う

理由が美術界の世界の流れの中にあるのでしょうか。

何年か前にはノルウエーで、ムンクの代表作の「叫び」

と「マドンナ」が盗難にあったニュースがありました。

盗み出した犯人が秘匿して、自分一人でこっそりと

楽しむ目的の独占欲で犯行に及んだとは思えません。

となると、こうした名の知れた作品を、盗難品として

判りながら売買できる闇社会があるということなの

でしょうか?

値打ちの判らぬ者が所持していても意味がないでしょう

から、結局は、買戻しを持ちかけて、利益を得ようとする

グループの犯行なのでしょう。

有名な作品には、盗難に備えて2重、3重の警備が

施されているでしょうが、サンパウロのケースでは

武装集団が乗り込んできて強奪したと言いますから

警備する側も命がけです。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?




2008年8月7日木曜日

お寺のハスの花


水牛の音楽隊  油絵 10号





暑さの和らいだ日に、サイクリングに出て、川沿いに

ある名刹を訪ねました。

多くのハスの花が鉢植えで育てられています。

ハスの花、蓮華は瞑想するお釈迦さんの台座であり

象徴的な存在です。

仏さんを描く絵画でも、ハスの花を持つ仏画や像が

あり、お寺とは切れない縁のある花です。

レンコン畑で見るハスの花の印象が強いので、並んで

いるハス鉢の花に、これほど色々と種類があるのかと

感心させられます。

シンプルで端麗な姿をした花びらを持つものから、八重

咲きのものまで、色も紅色から白までとバラエテイに


富んでいます。

中でも興味があるのは、何といっても2000年前の

弥生時代のハスである大賀ハスです。

千葉県の沼の下層から見つけ出された3粒のハスの

実の一つから甦った古代ハスだからです。

端正な花の形と端麗なピンク色が印象的です。

こちらは千葉県の花となっていますが、大阪の花には

大賀ハスに似た色合いと形状を備えた原始ハスと

呼ばれているハスがあります。


共に、古代から日本に存在した在来種だったようです。

古代人は、ハスを栽培して、レンコンやハスの実を

食用にしていたのでしょう。




備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?

2008年8月6日水曜日

ササユリ

子供達の演奏会  油絵  10号


高原や海辺の草原などでは、多くのユリが咲いている

のが見られる季節です。

黄色いキスゲが緑色の草むらの中から、首を出して

点々と咲いている姿は、絵画などでもしばしばお目に

かかれる情景です。

街の中は、大振りなオニユリやカサブランカが、巾を

効かせていますが、日本の山野には、色々の種類の

ユリが咲いています。

カサブランカを生み出した親に当るトカラ列島原産の

タモトユリの自生種は絶滅してしまっているのは残念

なことです。

同じように心配なのが、ササユリです。
日本特産で学名には、japonicum と日本があります。

きれいなピンク色をした花をつけるユリですが、今は

都市近郊の山野では、自生している花は見つける

ことが出来ない状態です。

神武天皇の妃、媛蹈鞴(タタラ)五十鈴姫を祭る

奈良の率川(いさがわ)神社で行われる日本最古の

祭りと言われている三枝(さいぐさ)祭りでは故事に

因んで数多くのササユリが献花されます。

しかし、最近では三輪山の周辺では揃えられず、

お祭りに備えて、農業大学で特別に栽培してもらって

おり、一部は造花が用いられている状態です。

ユリの花は、自然の中にあってこそ美しいのですが。

2008年8月5日火曜日

暑さしのぎは何処で

子供達の四重奏  油絵  10号


37度を越えるような気温になると、とてもではあり

ませんが、外へ出てゆく勇気は出てきません。

とはいっても、家に籠もっていても暑さは容赦なく

外から入ってきます。

クーラーをかけて、テレビを見ながらごろ寝とは、

今時、許されぬ贅沢になってきました。

涼しさを求めて、と言うよりは、暑さを逃れて行く先は

決まって冷房の効いたスーパーや百貨店となります。

しかし、不必要なものを衝動買いしては、後が大変。

ぶらぶらしながら、商品を見て歩いたり、絵画や工芸

の作品展をのぞいたりして時間つぶしをすることに

なります。

ただ、休憩するための椅子などの備えが少ないのが、
残念なことです。

百貨店にすれば、涼しさを提供し、座って、休むだけで

帰られては仕事にはならないでしょう。

やはりお勧めは、図書館になりますが、休日の図書館

の混雑は相当なものです。

暑さの厳しい昼下がりに出かけても、座って本を読む

場所は既に満席になっているのが常態化しています。

携帯用の椅子を持ち込ませてくれるかどうかを、尋ね

たことはありませんが、多分、駄目でしょう。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?

2008年8月4日月曜日

炎天下を歩く

絵画   雪渓の雷鳥  油絵 10号




耐え難い、35度を越える真夏日が続くと、いくら元気な

人と言えども我慢の限界を超えてしまいます。

そんな暑い日に見学会に参加して、炎天下を歩く羽目

なってしまいました。

主催者も事前の案内で暑さに備えた準備や対策には

念を入れて呼びかけをしていました。

慣れた人は、それぞれに工夫を凝らして、暑さ予防、

熱射病対策をして参加しています。

水やスポーツドリンクなどを、あらかじめ凍らせて、

複数のペットボトルの保冷方法に工夫をして、解けて

くる時間差で、冷たい水を常に飲めるようにしている

人までいます。

たいていの人は、自動販売機を探しては駆け寄るのが

常ですが、人里を離れてしまうと大変です。

冷凍ジェル袋の活用もポイントです。

食品の保冷用に付いていたものを集めておいて、お茶

や弁当の保冷に活用していますが、これをタオルに

くるんで、首に巻いたり、帽子の中に入れて頭の上に

載せたりと身体を冷やすのにも重宝します。

それも炎天下では一時間も持ちませんから、保冷用

バックに幾つも入れて準備する必要があり、お弁当

以上にかさ高い持ち物になってしまいます。

案外重宝なのが、冷却ジェルシートと呼ばれる熱さまし

用の貼るシートです。

時折首筋や額などに張って涼感を得て、歩く気力を

取り戻すことができました。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?





2008年8月3日日曜日

大雨で足止め

絵画  満月のフクロウ 油絵 10号




朝の4時過ぎに雷の音で目が覚めました。

夜、寝る前には雷の予報は出ていなかったように思え

るのですが、雨も激しくなってきたので、戸締りやベラ

ンダ周りの点検をして床に戻りました。

蒸し暑さで寝付けぬまま朝になったのですが、雨は

まだ降り続いていました。

よく考えてみれば、一昨日に梅雨明け宣言が出ていた

はすなのにと、家族で朝からボヤキです。

出金時刻は雨の中でしたが、10時ごろには止んで

その後は、時折雲間から陽射しもあるために、まるで

サウナ風呂のような状態になりました

昼過ぎに外出するときには、雨は上がっていたので

小さな携帯用の傘を念のために持って出かけました。

天気予報では、降水確率が20%レベルなので、朝の

雨で20%はクリアーなどと軽口を叩いていたのです。

しかし、出先のお店を出ようとすれば、土砂降りで、

出るに出られぬ状態のため待機を余儀なくされました。

通りを行く人も少なく、足止めを食っている人も少なく

ないようです。

この大雨の備えをして出かけてきた人は少ないようで

日傘で雨をしのいでいる人もいます。

若者は水浴だとばかり、ずぶぬれで歩いているものも

います。

予報は予測で、「かもしれない」ということなのですね。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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2008年8月2日土曜日

ユリの花

絵画  カラマツ林の黄葉  油絵 10号


春からあちらこちらの家の庭で咲いているユリを

目にすることが多かったですが、今、最も多く目に

するのがカサブランカなどの大輪のユリの花です。

地植えされているのは、余り見ませんが、少し大き

目の鉢に植えられているのが多いようです。

お店や玄関先などに置かれていますが、注意しな

ければならないのが、雄蕊の花粉です。

これが肌に付けば、ペンキを付けたように、なかなか

取れません。

まして、白い服などに付けば、それこそ災難です。

取り難い原因は、花粉には脂分が多く含まれている
からです。

脂分ですから水をはじくため、洗っても取れず、始末

が悪いことになりますが、充分に乾燥させて、粘着

テープなどで取れば大丈夫です。

育てている人は、花を観賞してもらう際には、蕾が

開くと直ぐに、雄蕊の花粉部分を切り取るのが義務

になっています。
さすがに、いつまでもトラブルの防止に備えて、雄蕊

を摘み取りの必要がない改良種が出ています。

雄蕊のないユリです。

これならば安心して人が触れる場所に出しておいても

心配はないでしょう。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?

2008年8月1日金曜日

水辺の鳥 ケリ

絵画  東尋坊  油絵  10号

春、桜の咲く頃に川の流れ近くに、コチドリに混じって

この、ケリに出会ったのが最初でした。

チドリの仲間ではあるようですが、一回り大きく、チドリは

常に忙しく動き回るのに比べて、ケリは時折観察する

人の方を向いて、にらむように見つめる格好が印象的 な

鳥でした。

元々は渡り鳥であったようですが、4月のこの頃に

見かけるのは、留鳥として日本で冬を越していたのかも

知れません。

田起こしの始まる頃に、つがいらしい2羽のうちの1羽

が田の土の盛り上がった高いところに立って周囲を

見回しています。

脚が長くて、チドリの仲間らしく、スマートな姿が印象的。

私の姿を見て、危険を感じたのか、ケケッと甲高い鳴き

声を出すと、近くの1羽が飛び立ち、警戒の声を出した

方は、数メートル離れた場所に移動して、やはり私を

警戒してにらんでいます。

この頃はまだ、巣作りに備えた準備の期間らしく、あち

こちを移動しているようでした。

田植えが終わった頃のこと、田に隣接した畑の中で動く

ものを見つけて、良く見るとケリのようでした。

向うも人の気配を察して、ケリという名前の由来なの

でしょうか、ケリケリッ?と甲高い、少し長い警戒の声を

出して上空に飛立ちました。

多分、その近くで子育てをしているのでしょう。

余り深入りしないで、知らぬ振りをして側を離れました。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?