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2008年8月31日日曜日

古都の五重塔

モネ ジヴェルニーの睡蓮  油絵 10号





JRや近鉄で京都駅に近づくと先ず目に入るのが東寺

の五重塔です。

平安遷都直後に、都の東と西を鎮護する目的で建立

されたのが東寺と西寺でした。

今は、堂塔は東寺でしか見られませんが、これらも

度重なる兵火や火災で焼失しては再建の歴史を繰り

返し、現在の五重塔は5代目だということです。

弘法大師のゆかりの寺として、京都の人たちには、こと

のほか、思い入れの強いお寺です。

1644年に再建された、この五重の塔は、日本最大の

五重塔として、また、二層から上には高欄を備えていて

屋根の厚みと相まって、重量感が他を圧倒しています。

古い五重塔は、日本最古の木造建造物として有名な

法隆寺の五重塔ですが、若草伽藍焼失後、700年

前後に再建されましたが、心柱が年輪年代法による

検査測定の結果、594年伐採となったため、再建まで

100年間ほども、心柱が保管されていたことになる

不可思議さが、再建論にも影響を与えています。

平城遷都の時に藤原京の薬師寺から移築された

西ノ京の薬師寺の五重塔は、近年再建された西塔と

相対して建ち、東塔として初秋の空に聳え立っています。

佐々木信綱の詩にも登場している人気の塔です。

  行く秋の 大和の国の 薬師寺の

     塔の上なる ひとひらの雲


備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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