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2008年9月1日月曜日

奈良時代の朝顔

ゴッホ  14輪のひまわり  油絵  10号


まだ現物を見たことはないのですが、朝顔の花には

花弁部分が細かく裂けて紐のように細くなっている

のや、房状になっているものもあるようです。
東京の入谷の朝顔市が有名ですが、江戸地域では

江戸時代から観賞用に品種改良が続けられて、栽培

が盛んになったようです。

慰安でも、毎年行われる品評会に備えて、個人的に

朝顔を栽培して品種改良をし、色や形などを楽しむ

同好の会も盛んです。

朝顔は奈良時代に遣唐使が中国から持ち帰ったのが

日本に伝来した最初だと推定されています。

最初は、牽牛子(けんごし)と呼ばれる漢方の薬草

として持ち込まれ、種が下剤として利用されました。

万葉集にも朝顔の花が詠われていますが、当時に

伝わった牽牛子は、まだ歌に詠まれるような花では

ありませんでした。

その後、改良されて、観賞用の花として登場するのは

平安初期になってからで、「阿佐加保」の名前で呼ば

れたことが、記録に残っています。

となれば、万葉集の「あさがほ」は?となるのですが

夕べに咲く花として詠まれているところからキキョウ

だとするのが有力説です。

  朝顔は 朝露負ひて 咲くといへど

      夕影にこそ 咲きまさりけり (10-2104)

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