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2008年7月29日火曜日

ハルゼミの大輪唱

絵画  赤い花と青い山脈 油絵 10号


散歩のコースでは最も離れた場所のひとつに、神社の

摂社がある森があります。

人気の少ない場所で、縁に腰を下ろして暫らく休んで

から、折り返して街に戻ってくるコースです。

今の時期、特に夕方近くの人気の少ない時には、異様

な体験が出来ます。

神社の周辺一帯がハルゼミの生息地で、このセミたち

の大合唱の中に包み込まれるからです。

静かな、物音一つしない場所で、休息している時などに

この大合唱が始まり、その抑揚に聞き入っていると

神秘的な世界に引き込まれるような気持ちになります。

このセミは、特別な習性を備えていて、一匹がゴーゼー

ゼーと低い声で鳴き出すとその声に唱和して、他の

セミも一斉に鳴き出し、最初のグループが鳴き止むと

次のグループが声高に鳴き、声が静まりだすと、また

別のグループが鳴き始めます。

波が寄せては返すように抑揚が付いた合唱が暫らく

続きます。
15分くらいか、時には30分ほども続くようです。

山手の森の奥にも、幾つかの生息地がありますが、

雰囲気を楽しむには、ここが最高です。

この辺りは、ツクツクボウシの合唱も聞くことが出来ます。

ツクツクボウシはハルゼミと違って、一匹の鳴き始めの

合図で、一斉に鳴き出すのですが、ハルゼミのように

輪唱形式ではなく、全員の大合唱が暫らく続くと、ピタリ

と鳴き止んでしまいます。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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