再生可能エネルギー（再エネ）関連のバイオ
部門では、石油成分を造り出す性質を備えた
ポリオコッカス・ブラウニーやオーランチオキトリ
ウムの培養実験が進められている。
注目株の中の一つが、栄養素や油脂分を大量に
含む「微細藻類」・単細胞生物ユーグレナがある。
既に、培養が進められており、食料品の添加物や
サプリメントなどとして、商品開発がされている。
培養の大規模化の先の狙いは、この藻が備えて
いる優秀な油脂生産能力を生かした燃料生産だ。
神戸製鋼の子会社が、この程、現在一般に使用
されている「ユーグレナ・グラシリスＺ株」と比べ
増殖速度が重量ベースで２倍以上の能力を備える
ユーグレナを用いた量産体制システムを開発した。
ユーグレナ培養法には、太陽光による「光合成
培養」と、有機物で育てる「従属栄養培養」の
二つがあるが、開発された方法は有機物を与え
１０ｍ3の水槽で育てる量産システム。
１６年度には食品原料を、１８年に化粧品、２０年
度以降に目標のジェット燃料生産を達成する。
ユーグレナは、パームヤシやナタネなどの油脂
植物に比べ１０倍以上の油脂生産能力を備える
優れ物として期待が掛る。
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