地球温暖化防止に備え、産業革命後の世界の
平均温度上昇を2度以内に収めるには、大気
中に放散された地球温暖化ガス・二酸化炭素
（CO2)の総量を2兆9000億トンに止める必要が
あるが、既に1兆9000億トンが排出されている。
だが、近年温暖化ガスの排出量が中国などを
中心に急増したが、地球の平均気温の上昇は
それ相応の変化が見られず、停滞している。
主として化石燃料に由来する熱は2000年以降も
排出され続けているが、その熱は何処へ消え
たかの謎の解明に研究者が取組んでいる。
研究者たちは、熱センサーで海面下1500ｍの
深さまでの海水温と塩分含有量などを計測した。
その結果、大西洋と南極周辺海域では温かい
海水が太平洋とインド洋よりもずっと深い場所
まで潜り込んでいることを突止めた。
このことから、大西洋では300ｍ以深で熱を貯め
込んでいることが判明し、この暖かさを備えた
海水はアイスランドの北で冷やされ沈み込み、
地球規模の深海流で地球を巡回する。
海水に溜めこまれた熱は、塩分濃度の変化と
共に３０年ほどの周期で地球規模で世界の海を
循環してるとされるが、海水に蓄積された熱が
大気中に放散されるのは時間の問題だとする。
膨大な熱が放出された時、一気に温暖化する。
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