平成7年1月17日5時46分，明石海峡付近を震源と
するM7.2の地震が発生した。
神戸市、芦屋市、西宮市や宝塚市を中心とする
阪神地方及び淡路島などを震度７の激しい震動が
遅い、多くの家屋が倒壊し、その後に発生した
火災により長田区を中心に広範囲が焼失した。
死者数6434人、行方不明者3人、被害総額約
10兆円の大災害であった。
震源断層となった野島断層が走る淡路島では
約２．３ｍの断層の食い違いの変位差が出現した。
断層のずれは淡路島から神戸市側に伝播し、
六甲山系の断層帯の２つが西から順次右横ずれを
起したが、地表で断層のずれは確認されなかった。
市街地直下の六甲山系の２つの活断層の動きに
よりビルや高速道路の橋脚などの倒壊に繋がった。
この地震発生の前日の１月１６日１８時に３回、
２３時４９分に１回、M１．５からM３の地震が明石
海峡を震源として発生しており、専門家はこれが
本震の前震だったと判断している。
震源断層の野島断層は、淡路島の江崎灯台
付近から北東に１０ｋｍほど伸びる活断層。
２ｍを超える段差を生じた現場１４０ｍ程が、野島
断層保存館内に残され、断層が切り裂いた住宅
内部などと共に展示されている。
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