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2011年8月30日火曜日

ミンミンゼミに出会う

流沙浄土辺  油絵







お盆休みの間に、紀伊半島にドライブに出かけ

大海原が広がる自然を満喫できた。

モチノキやヤマモモなどの仲間を多い照葉樹林の

森の中で、あちらこちらからミンミンゼミの声が

聞こえて来たのが意外だった。

子供のころ、内陸の山里で過ごした時期に、

ミンミンゼミは何時も高木の先の方で鳴いており

特に薄暗い鎮守の森などが.多かったので、姿を

めったに見ることがない神秘さを備えた存在だった。

時折、海が開ける遊歩道の林の中で足元に

動くものがあり、よく見るとセミの姿、取上げると

あのミンミンゼミが力なく足を動かしていた。

オスのセミだが、声を出す元気もない弱りよう。

もう、飛び立って梢で鳴く元気がない状態だが

端正さとどこか威厳を備えたミンミンゼミと

子供たちと共に暫く、会話をしてから小枝に

止まらせて別れた。

宿の窓には、夕方まで別れを惜しむかのように

ミーンミーンミ~イと物悲しげな声が届いていた。

 
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