中国位府は瀬では、猛毒性を備えたスモッグをキリ、
煙霧と表現したりして人心に余計な不安を与えない
ようにと、こころ配りをしているようだ。
このＰＭ２．５を含む濃霧により気管支炎など呼吸
器官障害による患者が急増している。
特に、大きな問題となっているのが肺ガン。
国営の新華社が１１月８日に、北京市の肺ガン
患者数が２００２年の１０万人当たり３９．５６人から
２０１１年には、６３，０９人と６０％も増加したと発表。
この肺がん患者増加の要因となっているのは、
大気汚染よりも、喫煙者の増加によるところが
大きいと受け取れる表現を用いていることに対し
国民から大きな批判を浴びている。
折しも、車の往来の激しい路線際に住んでいた
８歳の少女が肺ガンで死亡したことが報じられた
こともあり、大気汚染の改善に備えた対策を放置
してきた政府への不満が一段と募っている。
１１月上旬に開かれた三中全会では、発表された
コミュニケに「生態環境保護の体制づくりを急ぐ」と
記されているが、政府がどこまで本気で取組むか
には、経済成長に備えた優先政策に逆戻りした
現状では本気で信用する人はいないのが実情だ。
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