米南部で、12月10日夜から11日未明にかけて、
30個を超える竜巻が発生し、アーカンソー、
ケンタッキー、ミズーリ、ミシシッピ、
イリノイ、テネシーの６州で被害が出た。
特に、ケンタッキー州南西部の都市メイ
フィールドでは、ローソク工場が直撃されて
全壊し、110人の従業員に大きな被害が出た。
州知事は、16日時点で89人の死亡が確認され、
未だ16人と連絡が取れていないとした。
イリノイ州エドワーズビルではネット通販
大手アマゾンの倉庫が損壊し、少なくとも
２人が死亡。
米南部や中西部では毎年のように竜巻が
発生するが、これは南のメキシコ湾から暖かい
空気が北上したところへ、北からの寒気が
ぶっつかって発生する。
だが、12月のこの時期に発生するのは稀で
10日は、メキシコ湾沿いの州の各地での最高
気温は記録的で、ミシシッピ州では26度超も。
9日に、標高1600ｍのコロラド州デンバーに
記録的に遅い初雪が降るなど暖冬だった。
専門家は、例年は4月や5月の季節の変わり目に
多いのが、12月に発生した例は知らないとする。
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