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2007年11月11日日曜日

山の端に残月が

朝早くに外へ出ると、未だ沈まない月が山の上に
残っています。
沈まないのではなくて、明るくなっていないから
見えるのだというほうが正しいかもしれません。
童謡の世界のままの方が良かっただろうに、お月さんの
素肌のアバタが、ハイビジョンのカメラで捉えられ
その姿を画面でつぶさに見る時代、というより見せられる
時代になってしまいました。
月の砂漠は、絵や歌の癒しの世界ですが、映し出される
お月さんの月上の世界は、とても絵画の世界ではありません。
詩情の無い写真の世界だとしか、言いようがありません。

天気も心配がありませんでしたので、山手へ足を伸ばして、
いつも行くお決まりの地点まで上がりました。
気になるのは、最近、特に多くなったイノシシのミミズ
を漁った跡です。
山裾の畑や民家近くまで出没するようになり、単独で
ぶらぶらと山の中へ行くのは危険だと家族に止められる
ほどです。
目の前を走り抜けたり、道を横切る猪には、数回は出会って
いますが、用心の備えとしても、せいぜい山用の杖ぐらいです。
イノシシも住処を追われているのかも知れませんが
私も癒しの場を失う被害者になりそうです。

山裾の神社やお寺を訪れると、消火器が、柱にぶら下げら
れていることを良く眼にします。
これが、写真を撮ろうとするときには、目に付いて雰囲気を
ぶち壊してしまうのにと、気になります。
特に、あの赤い色が、落着いた柱や壁の色の中で一際目立って、
消火器を撮るのじゃないと言いたくなることも、少なくありません。
気まぐれな参拝者の文句や不便さよりも、火の用心が最優先。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし」が優先ですね。

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