昔から、酒飲みにはとって、しじみ汁は強い
味方として馴染まれて来た。
理由は、肝臓の働きを助ける成分のオルニチンを
多く備えているからだった。
だが、近年は山が荒れ、山川も汚染が進んで
シジミが生息できる環境を備えた川や湖が減り
更に乱獲で、朝食の食卓から姿を消して久しい。
スーパーなどで売られているシジミの佃煮も
殆んどが欲しくても中国製で手が伸びない。
そんな時に目に飛ぶ込んで来たのが、「1杯で
しじみ70個分のちから」のキャッチフレーズ。
外観のボリュームからは、とてもシジミ７０個分の
量に足らないかさだ。
ふりかけでお馴染の会社の製品だが、判った
ことは、研究所の新人社員が取組んでいた
乳酸菌がオルニチンを産出する働きを備えて
いることを発見して、商品化されたものだった。
昔もあった「二日酔いに効く」の殺し文句も
今度は、シジミの蓑を着て舞台に出て来た。
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