ＪＲ法隆寺駅に近い奈良県安堵町の集落の
古い家々に囲まれた極楽寺に２００６年ごろに
安置された阿弥陀如来坐像が”広島大仏”。
座高が約４ｍ、金箔が施された木造仏が、かって
原爆犠牲者の慰霊の大仏として広島の平和公園
近くの西蓮寺(さいれんじ)に安置されていた。
１９５５年ごろに、所有権争いから別の寺に
移されて以後、行方知れずになっていたのだ。
堂々たる風格を備えた大仏さんが、「広島大仏」で
あることが、２０１０年に奈良国立博物館の
専門家の鑑定で明らかにされた。
製作年代や作者は不明とされてはいるが、
大仏さんが備えている製作様式から平安時代の
作ではないかとされている。
６日の原爆記念日には、集落の人たちを中心に
午前８時１５分に黙祷を捧げて、犠牲者を追悼
する式典が行われた。
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