新型コロナウィルスの感染拡大は、依然と
して勢いが衰えず、WHOの報告では3月
21日までの1週間で、世界の新規感染者数が
329万人と前の1週間より8％も増加した。
日本国内では、首都圏では高止まりで、
大阪では第4波の来襲を思わせる右肩上がりの
増加傾向を示し、仙台市や山形市、愛媛県、
新潟県などでもクラスター発生による急増が
続いており、全国の感染者数は2000人台へ。
神戸市での分析では、3月中旬には変異株の
感染者比率が50％を超え、更に増加が続いて
いる様相を感じさせ、大阪の感染者急増と
無縁ではなさそうだ。
3月23日のWHOの報告書でも、従来からの
新型コロナウィルスに対し、変異ウィルスが
急速に置き換わると共に、感染力も強めて
いるとして警告している。
変異ウィルスの起源国の、英国と南アでは
検出される殆どのウィルスが変異ウィルスで
あり、もう一つのブラジル起源の変異ウィ
ルスは、ブラジルでは半数を超えている。
さらに1人の感染者から何人に感染が広がる
かを示す[実効再生産数]も、英国で確認された
変異ウイルスは41％、南アの変異ウイルスは
36％、ブラジルで確認された変異ウイルスは
11％とそれぞれ従来のウイルスに比べて
高い感染力を備えているとされる。
変異ウイルスの報告があった国や地域は、
英国型が125、南ア型が75、ブラジル型が41。
既に日本では、これらの変異ウィルスに対する
水際での封じ込めに失敗しているため、第4波は
より強い感染力を備えた変異株との戦いになる。
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