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2019年6月6日木曜日

三浦半島の洞穴遺跡 15世紀の津波堆積物

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
カスミザクラ



神奈川県の三浦半島の先端部分には、多くの

海蝕洞穴が存在する。

これらの洞穴内の調査で、弥生時代の人骨や

土器、アワビの貝殻が多く見つかるなど、

弥生時代の海蝕洞穴遺跡として調査が進む。

その中の一つ、三浦市三崎港の近くの海岸の

崖の洞窟に白石洞穴遺跡がある。

洞窟内の発掘調査で、地下1・8mの地点から

古墳時代の墓が出土した。

この発掘調査に備えたトレンチ面には、古墳

時代から現在までの津波堆積物が層状に存在

していることが確認された。

層状堆積物から、古墳時代以降の1千数百年

間に、4~5回の津波の来襲が確認された。

注目されたのは、この中に放射性炭素年代

測定によって、明応年間(1492~1501年)の

大規模な堆積物の存在が確認された。

これまで、明応7年(1498年)に東海、東南海、

南海の3つの地震が連動して発生した南海

トラフ大地震(明応地震)が記録されていた。 

この巨大地震により浜名湖が海とつながった

ほか、鎌倉の大仏殿が倒壊し津波で流されたと

されていたが、その後の調査研究で和歌山県の

熊野社の「熊野年代記」や京都の公家の日記にも

明応4年の地震の記録があった。

このことから、1498年の南海トラフ地震

以前の1495年にも大地震があったが、戦国

時代最中のことで、1498年の地震との混同と

する説が有力視されて来た。

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