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2023年4月20日木曜日

世界の大気汚染 WHO基準合格は13ヶ国のみ 

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
エドヒガンザクラ



今から50年あまり前、早朝にロスアンジェルスの

ホテルの窓から少し低い低地の向こうの丘の

住宅地が朝日に輝いているのが印象的だった。

だが、直ぐに異変が始まった。

多くの車の姿が目に入るに従い、美しかった

郊外の景色は次第に霞み、瞬く間に白く濁った

”霧”に埋もれてしまった。

その頃は、”ロンドンの霧”と同列に、文明の

地の証の程度ほどの認識しかなかった。

このスモッグ、ロスアンゼルスでは現在も

生き続けており、2022年に大気汚染の実態を

監視するスイス企業が、世界131カ国・地域の

都市の大気汚染調査では、上位にあるという。

WHOは、2021年9月に汚染状況の指針を改定。

PM2・5濃度の目標値を厳しくし、1m3当たり

10マイクログラム(μg)から同5μgに引き下げた。

2022年の平均値がこの基準を下回った国・地域は

オーストラリア、エストニア、フィンランド、

グレナダ、アイスランド、ニュージーランドの

6カ国と米領のグアム、プエルトリコを含む

7地域のみだったと報告している。

また、汚染が特にひどかったチャド、イラク、

パキスタン、バーレーン、バングラデシュ、

ブルキナファソ、クウェート、インドの

7ヶ国では、PM2.5濃度が50㎍を超えていた。

気候変動との関連が指摘される山火事の増加は

近年、大気汚染の主要な原因となっており、

過去10年の改善を打ち消すほどの影響を及ぼす。

米国では22年、山火事が21年より少なかった

ことから、大気汚染が大きく改善されていた。

それでも、主要都市のワースト15位までの

リストには、山火事の多発するカリフォルニア

州からロサンゼルス、サクラメントなど

計10都市がリスト入りしている。

一方、長年、世界のワーストリストで1、2位を

争ってきた中国では、22年は調査対象の524

都市のうち、64%近くでPM2.5濃度が下がった。

しかし、WHOの目標値に達した都市はなかった。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし 

 健康と安心のメタボへの備えは?





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