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2010年12月24日金曜日

もう一つのインフルエンザ ヒブ(hib)

舞台の踊り子  複製画  10号


インフルエンザといえば、新型や鳥インフルエンザを

連想しますが、インフルエンザウィルスとは別種の

インフルエンザ菌でヒブ(hib)というのが有ります。

この菌は、インフルエンザウィルスと同じように、人の

飛沫で感染が広がる感染の条件を備えています。

怖いのは、乳幼児が感染すると鼻や咽喉に止まり、

細菌性髄膜炎などを引起すことです。

毎年、1000人ほどの乳幼児が髄膜炎の犠牲になって

全体の60%ほどがヒブが原因になっています。

日本ではやっと2008年から感染予防に備えたワクチン

接種が可能となりましたが、接種には3万円ほど必要

全ての乳幼児が接種できるにはほど遠い状況です。

1998年に世界保健機関(WHO)が開発途上国などを

念頭において、ヒブワクチンの接種を勧告しましたが、

以来日本は勧告を無視して接種を認めず、10年経って

やっと接種が実現したものです。

この間、推計では数千人の子供が髄膜炎に侵された

ことになり、ここにも予防に備えた医療行政の遅れ、

特にワクチンに対する甚だしい後進性が露呈しています。

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