環境省は、このほど植物繊維から、鉄の５倍の
強度を備える「セルロースナノファイバー」と呼ば
れる次世代の素材開発に取組む方針を決定。
環境省が実証事業に乗り出すのは「セルロース
ナノファイバー」と呼ばれる次世代の素材で、
木材や稲わらなどから特殊な技術で繊維を取り
出して、樹脂と混ぜ固めることで植物の細かい
繊維が複雑に絡み合っているため、鉄の強度の
５倍の強さを備えるようになり、重量も鉄の1/5
程度と非常に軽いのが特徴。
開発が進めば、自動車部品や住宅資材として
利用が期待される。
製鉄の工程に比べて大幅に温暖化ガス排出の
軽減化が図れる大きなメリットも備える。
材料となる植物繊維を間伐材だけでなく、住宅の
廃材や稲わら、果物ジュースの搾りかすなど
様々な植物由来の廃棄物の活用が図られる。
環境省は来年度予算案の概算要求に３８億円を
盛り込み、来年度以降、自動車メーカーなどと
協力して製品開発や燃費改善の検証を進める。
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