痛みを和らげる効果を備えていることから
幅広く治療に使用される薬剤のオピオイド
鎮痛薬はモルヒネやオキシコドン、フェン
タニルなどの麻薬成分を含んでいる。
オピオイド鎮痛薬に共通する副作用として
眠気や便秘、吐き気、依存性などがある。
服用による刺激や快楽を繰り返し経験した
結果、求める欲求が抑えられなくなって、
精神的にも肉体的にもそれ無しでは異常を
きたしてしまう状態になる依存性が危険だ。
依存性は時として薬物乱用に繋がり、犯罪
行為に走ることも多くなる。
トランプ米大統領は10月26日、国内で処方
されている鎮痛剤｢オピオイド｣の過剰摂取に
よる死者が増加しているため、｢公衆衛生の
非常事態｣を宣言し、対策強化を指示した。
2016年には、過剰摂取による中毒死が6万
4千人を超え、中毒症となる人が大幅増加。
過剰摂取阻止に備え、製薬会社への違法宣伝
禁止や外国からの違法薬物流入阻止を強化。
特に、従来から中国から違法に持ち込まれる
合成薬の｢フェンタニル｣が問題視されており
トランプ大統領は、会見で中国を名指しし、
11月の訪中で｢習近平主席と会った際、優先
課題として言及する｣と述べている。
オピオイド危機は、生産現場にも及んでおり、
眠気や倦怠感などにより職務遂行能力低下や
ケガ、諍いが増加し、米経済全体の生産性を
低下させる要因にもなっている。
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