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2010年3月10日水曜日

梅の花と実

東尋坊  油絵  10号






ウメ花の名所が賑わうシーズンになり、観梅の名所へ

繰り出す人出に備えて臨時バスも運転されています。

臨時バスにつられていってみたら、蕾がほころぶ程度で

がっかりしたこともありました。

最近は、当日の開花状況や観梅のポイントを発信する

機能を備えているところも出てきていますが、時間と費用を

かけて来てもらう以上は、最低限の必要なサービスでしょう。

元々は、梅林は梅の実を収穫するのが目的で始められた

のですから、お土産といえば当然、梅干が主流になります。

最近は、成人病予防、特に高血圧対策上、減塩が当たり前に

なって来ていて、塩分をほとんど感じさせないものもあります。

探訪番組で、江戸時代に始まる梅林の昔の味の梅干を

口にして辛さに飛び上がっていましたが、保存が目的で

あった時代の梅干は、塩分が25%程度は普通でした。

健康のための塩分摂取量は1日当り10g程度ですから

塩分濃度が20%を越えるような辛い、大粒の梅干なら

2~3粒も食べれば、塩分摂りすぎ防止に備えて、他の

料理は塩分抜きで済まさねばならなくなってしまいます。

我国では、年間12万トンを超える梅干が収穫されて

いる梅の実の消費国です。

一人当たりにすれば、約1Kgも梅干を消費しているのです。

サクランボよりもはるかに、ウメは親近性を備えているの

ですから、サクラではなくて、ウメの花を国花にしては?

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