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2016年6月29日水曜日

都市鉱山の有能作業員は「原始の藻」

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
垣 の バ ラ



我々が廃棄する家電製品や電子機器には多種の

貴重な金属類が使用されている。

これらの金属類を再生させるために回収するが、

その回収量は「鉱山」なみである。

中国の輸出制限で危機に瀕したレアアースも

廃棄物からの再生が危機脱出の力となった。

この希少資源を藻を使って回収する新しい手法が

開発され、ビジネスモデルの構築が進んでいる。

廃棄物から希少金属を取り出すには、先ず金属を

強い酸で溶解して廃液にする。

従来はこの希少金属を含んだ活性炭や化学物質で

処理して目的の貴金属を回収した。

開発された方法では、高温で知られる草津温泉の

湯船の岩肌などで繁殖する緑色の藻の仲間で

ある「ガルディエリア・スルフラリア」という藻類を

用いて、この藻が備える金属の吸着力を利用する。

廃液中の金やパラジウム、レアアース類は塩素

などと反応し、マイナスの電気を帯びる。

回収工程は藻類の細胞表面をプラスの電気を

帯びさせて細胞表面に吸着させるのだ。

実験では0・5ppmの低濃度の金とパラジウムを

それぞれ90%以上の高い効率で回収出来る

能力を備えている結果が得られている。

レアアースのネオジムとジスプロシウムは70%の

回収効率が得られている。

都市鉱山開発への実用化が期待されている。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし  

 健康と安心のメタボへの備えは?










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