労働争議が激化している韓国のルノーサムスン
自動車の経営陣が、泥沼化している労働組合
との協議が前進しないことを受けて、「韓国
での生産性向上を実現できないのであれば
代替案を模索する」と述べて、撤退を示唆した。
韓国内には、自動車の完成車メーカが5社
あるが、毎年、賃金団体交渉で労使対立が
発生し、特に、現代自のストが年中行事に。
今年は、ルノーサムスンだけが解決せず、
労働組合は基本給引き上げを要求してストを
継続し、会社側はロックアウトで対抗。
ルノーサムスンは、収益性の悪化を理由に
直営事業所10ヶ所のうち2ヶ所の閉鎖方針を
示したことに、組合側が雇用の安定を求めて、
方針撤回を求め、併せて基本給をおよそ7000円
アップを要求してストライキが続いていた。
5月に入って、組合側は全面ストの決行に。
ルノーサムスンは、昨年度は、8年ぶりに
営業損失を計上し、今年も半導体の入手難も
あり、赤字計上は避けられない状況にある。
1月には、韓国ＧＭ社長が、韓国は自由貿易協定
(FTA)があり、安定した経済、エンジニアリング
分野の高い専門性・製造能力など投資を誘発
する確実な強みがある。
しかし、労働慣行と規制の確実性の面では
先進国と比べて遅れており、毎年発生する
持続的な労働争議が投資を難しくしていると
産業発展フォーラムで指摘している。
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