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2022年12月23日金曜日

「海徳海山」で海水変色続く 噴火警戒続く

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
大 学 構 内



東京中心部から南へ約1050Km、太平洋戦争の

激戦地となった硫黄島からは北約150Kmに

位置する海徳海山は、8月23日に周辺で

うっすらと青白い、直径約100mの円形で

海水の変色があることを、漁業関係者からの

連絡を受け、気象庁や海上保安庁が確認。

その後の11月27日の衛星画像でも変色は

確認され、薄い青白色の海水が長さ約13Km,

幅約1Kmに広がっていることが確認された。

専門家は、変色は海底火山から噴出された

熱水によるもので、いつ噴火してもおかしく

ない非常な危険な状態にあると指摘。

変色を引き起こすのは、活発化した海底火山

から噴出する酸性の熱水で、熱水には鉄や

アルミニウム、シリコンなどが含まれている。

これらが弱アルカリ性の海水で中和されると、

ゲル状の有色の化合物が生じる。

化合物の色は、乳白色や赤褐色、黄緑色など

様々で、鉄イオンの割合が高いほど、白色系

から褐色系に近づく。

色の違いと火山活動に関係性はなく、海水が

変色する現象自体が、海底火山の活発化の

証拠になるとしている。

1984年に海徳海山が噴火した際には、噴煙や

軽石の噴出に加え、海水の変色が発生した。

気象庁の記録によると、この時は長さ50Km

以上、幅約10Kmの範囲に変色が広がった。

変色は86年を最後に、今回は36年ぶりの確認。

また、海徳海山のマグマは、[デイサイト質]と

呼ばれる粘性の高いタイプのマグマで、火山

ガスが抜けにくく、火山内部の圧力が高まり、

爆発的噴火になり易いため警戒が必要と指摘。

海徳海山を構成する三つの峰のうち、現在の

海水の変色を引き起こしているのは、南東側に

位置する[東海徳場(ひがしかいとくば)]。

この峰の水深は、3峰で最も浅い97mで、

爆発的噴火で、噴石が噴き上がれば航空機が

巻き込まれる可能性があると警戒を呼び掛ける。

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