オオクラゲの来襲

青い花瓶のバラ　　油絵　　１０号





大きさが直径２ｍもあり、重さが１００Ｋｇを遙かに超える

ようなお化けクラゲの大群が日本海を北上してきて、

沿岸の漁師にとっては大変な厄介者になっています。

３年ほど前にも大群がやって来て定置網などで大被害が

出た記憶もあるなか、また今年も大発生となれば、海水温の

上昇が影響しているのかとも考えてしまいます。

発生地は渤海や黄海などの中国の沿岸地域だとされて

いますが、近年、汚水の垂れ流しで渤海は死の海になる

のではと危惧されているほどに、富栄養化が進んでいます。

海水温の上昇と富栄養化の二つの条件を備えていることが

大量発生に結びついていると話す研究者もいます。

先日のニュースの映像で、カワハギが集団でエチゼン

クラゲに襲い掛かり盛んに食べている場面がありました。

カワハギはこの厄介者が好物らしく、積極的にカワハギを

養殖して天敵軍団を組織して、今後のエチゼンクラゲの

来襲に備えるのが最善策のようです。

中国国内では、高級品ではないようですが、食用にされて

いて、地域によっては可なり食材として普及しているそうです。

日本では酢の物程度と食材として量的には期待でき

ませんが、もっと一般的な食材化に備えた研究をすれば、

大量消費に道が開けるかもしれません。

或いは、美味なカワハギの大量養殖に活用する方法も

ありそうですが。

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