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2009年3月28日土曜日

黄砂 今年は深刻に

富士山と雲海  油絵  10号





日本では折角のお彼岸も、スギ花粉に加えて大陸からの

黄砂の来襲で、郊外にピクニックにも出られず、家の中で

過ごさざるを得なかった人も多かったことでしょう。

今年は例年なら5月をピークにして、4月頃から黄砂が

観測されるのですが、観測の程度を超えた来襲による

被害で大きな迷惑を被りました。

花粉シーズンのピークが過ぎても、外出には黄砂に備え

中国国内並みに、マスクが欠かせなくなって来そうです。

昨年は、5月末近くになって、モンゴルのゴビ砂漠で

大規模な砂嵐が発生して、モンゴルでは46人もの死者が

出るほどでした。

この砂嵐は黄砂となって北京市内にも及び、工場の煤煙や

自動車の排ガスも加わり、市内は最高度の大気汚染の

状況をもたらしています。

北京へ飛んできた砂の量が数千トンにも及ぶと言われて

いますから深刻さが判ります。

特に今年は、北部の干ばつが非常に深刻で、北京では

3ヶ月以上も雨が降らず、38年ぶりだといわれています。

この干ばつは農作物、特に冬小麦に大きな被害を与えて

いるだけでなく、森林の生育にも深刻な影響を与えていて

砂漠化が益々速いスピードで進んでしまうことになります。

干ばつは、砂嵐の発生回数を増やし、巻き上げる砂の量が

増加して、中国国内だけでなく、朝鮮半島や日本への

黄砂の被害が深刻化することに結びつきます。

残念ながら、年を追って黄砂は深刻の度を増してきます。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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