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2009年7月28日火曜日

ハルゼミの地唄

雷鳥  油絵  10号



6月の始めに森を歩いている時にセミの初鳴きを耳に

してから一ヶ月余り、ハルゼミのシーズンとなりました。

先日も例年通り、森の奥まったところにあるお堂の縁で

休んでいると、ハルゼミの合唱が聞こえてきました。

一匹がグオゼー グオゼーと低い声で鳴き始めると

その周辺のグループが次第に唱和して行き、森の地中から

沸き出てくる響きとなって森に広がります。

2~3分すると潮が引きように静まり、1~2分すると

今度は離れたブロックで同じような地声の波がやってきます。

僅かながら声がやってくる中心が移動しているようです。

セミ自身が移動するのか、グループでブロック化して

いるのかは判りませんが、他のセミと同じように鳴き終わると

少し離れた場所へ移動する習性を備えているので、彼らも

多分移動しているのでしょう。

ハルゼミの生息地場所は松林が中心とされているよう

ですが、この場所には松はほとんどなく、杉とイチイガシ

などが中心の4~5Haの広さの混合林です。

その周囲はやや林相が異なり環境が変わっているため、

この森の中のどれかの木が、彼らの好みの樹種なのでしょう。

この限られた範囲内にハルゼミが好む生活空間を備え

いることになるのでしょう。

夏の夕暮れ近く、人気の少ない森のお堂で、ハルゼミの

地唄を聴きながら涼むのが大きな楽しみになりました。

また、晩夏に鳴くツクツクボウシもほぼ、この範囲内で

毎年大合唱を演じてくれます。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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